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キャラクターからつくる物語創作再入門

「キャラクターアーク」で読者の心をつかむ

著:K.M.ワイランド
訳:シカ・マッケンジー

紙版

内容紹介

ストーリーにさらなる輝きを与えるための、
本当に知りたかった創作メソッドがここに!

あなたの物語に足りないのは、
キャラクターアーク(登場人物の変化の軌跡)だった!!

キャラクターアークを理解すれば、物語の中でキャラクター(登場人物)が躍動する!!
なぜならキャラクターアークを書くことは、物語を書くことだからだ。

人物がたどる変化の軌跡=「キャラクターアーク」
《キャラクターアークの三つの基本形》
・ポジティブなアーク
・フラットなアーク
・ネガティブなアーク

キャラクターアークを作るには、まず何を考えればいいのか。
ストーリーの構成とはいつ、どのように関係し合うのか。
キャラクターアークはどんな働きをするのか。
作品の長さや内容、ジャンルに関わらず、優れたキャラクターアークを確実に作る秘訣とは何か。

キャラクターと物語構造についての理解が一気に深まる一冊。


【本書の内容】
物語創作をするうえで「人物」と「プロット」を分けて考えるのは大変危険です。
どちらか一つをおろそかにすればストーリーは危機に陥ります。
なぜなら人物がプロットを動かし、プロットがキャラクターアークを作るからです。両者は切っても切れない関係にあるのです。

プロットの構成を考える人はたくさんいますが、登場人物とその人物がたどる変化の軌跡(=アーク)に対する意識はおろそかになりがちです。人物を素直に描いていけば、心情の移り変わりは自然に表れるはずだと思われているからです。
しかしそれは大きな間違いです。

「プロットと人物は一心同体」というのはプロットの「構成」と人物の「アーク」が一体だということを意味します。
言い換えれば、人物の内面の移り変わり(=アーク)がしっかり構成できれば、プロットもテーマもしっかりと安定したものになるということです。

本書は、人物がたどる変化の軌跡=「キャラクターアーク」に注目し、キャラクターアークの基本形な三つの型について詳しく言及しながら、登場人物とストーリー構成がいつどのように関係し合うのかを説明しています。

登場人物の容姿・性格・属性・背景などをひたすら紙に書き出すだけでは、キャラクターは動き出しません。
「読者の心をつかんで揺さぶり、趣味の域をはるかに超えた深みのある作品」を書くためには、キャラクターアークへの理解が必要不可欠なのです。

キャラクターと物語の関係性を徹底的に掘り下げた、これまでになかった実践的創作術。

目次

イントロダクション
人物の心の変化をストーリーの中で構成できますか?

一章 ポジティブなアーク
1 人物が信じ込んでいる「噓」
2 人物の「WANT」と「NEED」
3 人物の「ゴースト」
4 人物の「特徴が表れる瞬間」
5 「普通の世界」
6 第一幕
7 プロットポイント1
8 第二幕の前半
9 ミッドポイント
10 第二幕の後半
11 プロットポイント3
12 第三幕
13 クライマックス
14 「解決」

二章 フラットなアーク
15 第一幕
16 第二幕
17 第三幕

三章 ネガティブなアーク
18 第一幕
19 第二幕
20 第三幕

四章 キャラクターアークについての、よくある質問
21 人物にふさわしいアークをどう選べばいいですか?
22 アークをサブプロットにしてもいいですか?
23 「インパクト・キャラクター」とは何ですか? なぜ必要ですか?
24 脇役たちにもアークは必要ですか?
25 人物に報酬と罰を与えて変化を促す方法は?
26 物語にキャラクターアークがない時は?
27 シリーズものではキャラクターアークをどう作ればいいですか?

訳者あとがき

ISBN:9784845918225
出版社:フィルムアート社
判型:A5
ページ数:244ページ
価格:2200円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSA