渡辺治著作集 第11巻
著:渡辺治
紙版
内容紹介
1990年代以降、冷戦の「終焉」とソ連・東欧の崩壊によって世界は大きく変化し、世界戦争の時代は終わり平和と軍縮の時代がやってきたと主張する論調があったが、ウクライナへのロシアの侵略や中国の覇権主義の動きをみても分かるようにそれらは全くの幻想であったことがはっきりした。現在の状況を「帝国主義」という視角から分析したのが本書である。
目次
1 現代日本社会・政治の解明の鍵としての「帝国主義」/2 現代帝国主義の諸特徴/3 戦後における日本帝国主義の復活過程の概観/4 早熟的帝国主義復活とその挫折/5 日本資本主義の非帝国主義的発展と企業社会の形成/6 日本資本輸出の新段階と現代型帝国主義の追求期/7 日本帝国主義復活の新段階/むすびにかえて――現代帝国主義の矛盾の顕在化形態