出版社を探す

世田谷・大平農園 けやきが見守る四〇〇年の暮らし

著:大平美和子
著:菅聖子

紙版

内容紹介

都会の住宅街にこつ然と現れる〝森〟。広大な屋敷林に囲まれた大平家は世田谷で400年続く農家。11代当主の大平美和子さんは、小正月・節句・畳上げ・梅仕事・お盆・お彼岸など、さまざまな年中行事を今も生活の一部として暮らす。篤農家であった大平家の歴史は、日本の農業の歴史でもあった。ビニールハウス栽培を初めて確立し、農薬への疑問から有機無農薬栽培への転換もいち早くおこなった。屋敷のけやきで腐葉土を作り、種をまき、苗を植え、収穫して種を取り、また種をまく…ゆっくりと続く農の循環。跡継ぎのない最後の当主として、失われゆく原風景と農的暮らしを語り継ぐ。

目次

1章 大平家の年中行事
2章 戦前戦中の大平家
3章 戦後の食糧増産時代
4章 無農薬栽培への転換
5章 若葉会の過去現在未来

著者略歴

著:大平美和子
1933(昭和8)年生まれ。東京・世田谷で江戸時代より400年続く大平農園の11代目にして最後の当主。代々伝わる東京の年中行事を大切に守りながら暮らす。大平家は篤農家として知られ、日本で初めてビニールハウス栽培を確立し、全国から実習生を集めた。その後、農薬の弊害に疑問を持ち、有機無農薬栽培に転換。種の自家採取や有機肥料を用いた循環型の農業を現在も続ける。
著:菅聖子
ノンフィクション作家。『世界を救うパンの缶詰』(ほるぷ出版)で第65回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『山をつくる:東京チェンソーズの挑戦』(小峰書店)『山里にダムがくる』(山と渓谷社)他多数。

ISBN:9784845117581
出版社:旬報社
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年04月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVD