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渡辺治著作集 第2巻

著:渡辺治

紙版

内容紹介

第Ⅰ部は、明治憲法がいかに自由保障にとっては脆弱であったか、第Ⅱ部は、治安維持法が第一次世界大戦後における新たな革命運動の登場による既存の治安法制の危機に対処する現代的治安立法として登場したこと、を明らかにし、第Ⅲ部では、明治憲法下の緊急権法制とその猛威を振り返り、戦後の改憲論の中での緊急事態改憲論の推移を概観した書き下ろし論文を収録した。

目次

Ⅰ 明治憲法体制と市民的自由/1 明治憲法の構造と市民的自由/2 戦前日本における政治的自由をめぐる攻防/Ⅱ 治安維持法の成立と展開/3 治安維持法成立史論―一九二〇年代における天皇制国家の治安法制再編成をめぐって/4 治安維持法の成立をめぐって/5 日本のファシズム化と治安維持法/Ⅲ 緊急事態法制の展開/ 6 近代日本における緊急権発動の歴史と現代改憲

著者略歴

著:渡辺治
一橋大学名誉教授。1947年東京生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学社会科学研究所助教授を経て、90年から一橋大学教授。「9条の会」事務局。専門は政治学、日本政治史、主な著書・編著に『日本国憲法「改正」史』(日本評論社)、『「豊かな社会」日本の構造』(旬報社)、『戦後政治史の中の天皇制』(青木書店)など多数。

ISBN:9784845117161
出版社:旬報社
判型:A5
ページ数:480ページ
定価:4300円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DNT