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「表現の自由」の社会学

差別的表現と管理社会をめぐる分析

著:伊藤 高史

紙版

内容紹介

童話『ちびくろさんぼ』絶版問題と筒井康隆著『無人警察』教科書掲載問題に関わる、差別的表現を巡る論争などをとりあげ、「表現の自由」という「概念」がどのように「機能」したのかを問題にする。主に法律学の観点から論じられてきた「表現の自由」の問題を、社会学的な観点からアプローチ。マスメディアの発達した社会にあって、国家/社会/マスメディア/個人、という関連の中でこれらの問題をとらえることは、今日の政治社会そのものを考察することである。

目次

序章:表現の自由への新たなアプローチを目指して  第1章:「表現の自由」と人権および社会秩序  第2章:差別的表現規制と表現の自由の「共和主義的」理解について  第3章:公的領域としての思想の市場と管理社会論  第4章:知識社会学、イデオロギー研究と「表現の自由」論  第5章:アルチュセールの徴候論的読解とディスクール分析  第6章:筒井康隆「無人警察」論争—表現の自由の空洞化  第7章:『ちびくろサンボ』の絶版—表現の自由のゆらぎ  第8章:人間の複数性と「表現の自由」  第9章:表現の自由の保守的価値

ISBN:9784842913773
出版社:八千代出版
判型:4-6
ページ数:264ページ
価格:2600円(本体)
発行年月日:2006年02月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF