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へなちょこ教会長のおたすけ奮戦記 青春編

著:岩井 喜市郎

紙版

内容紹介

 ほとんど信者のいない、間借りの天理教の教会に赴任した二十代の青年は、ただただ教祖を頼りに布教活動に歩き始めた。
 ある日、いつものおたすけに病院へ行くと、相手の男性は退院した後。隣のベッドでは、瀕死の女性を家族が囲んでいる。「おさづけ」を……と思うが、取り次げずに病室を後にした。しかし、彼は再び病院へ向けて車を走らせた。姿の見えない存命の教祖をのせて行くのだった。瀕死の女性は元気になった。やがて、妻と幼子たちを連れた布教活動が始まる。周囲から奇異の目で見られ、誤解もあって冷たい視線にさらされる。その上、赤貧洗うが如しの生活に、心は激しく揺すぶられる。それでも彼は、妻や幼子たちと歩み続けた。
 やがて、地域のお年寄りたちが「弟子にしてください」と言ってくるまでになる。最後には、立派な新築の教会が建ち上がった。――迷いながら、苦しみながらも道を求めて歩むうちに、次々起こる嘘のような本当の「不思議なドラマ」の連続。くだけた語り口調で、一気に読める感動の布教実話である――月刊『陽気』に、宮田裕次の名で連載した「実録・おたすけ奮闘記」に、書下ろしを加えた一冊。

目次

はじめまして
エラい場面に出くわした
何かが降ってきた?
僕が布教師になったわけ (一)
僕が布教師になったわけ (二)
僕は怪しいヤツ?
苦い涙
ああ、大望(耐乏)の道
ひながたの功徳
もう、どないせえっちゅうねん
まさかの展開
夢かうつつか
「鬼の目にも涙」……か?
僕の父のこと
息子よ、エラいぞ!
ホンマ、神様はスゴいわ!
あとがき

著者略歴

著:岩井 喜市郎
岩井喜市郎(いわい・きいちろう)
1952年1月生まれ。天理大学卒業後、1979年に天理教都見津分教会長就任。1994年、天理教伊都分教会長就任。2016年、天理教伊都分教会長辞任。2017年、天理教士別分教会長就任。
1999年1月より、天理教機関誌『天理時報』に『お爺ちゃん漫遊記』を1年間連載。 2003年9月より2004年4月まで月刊誌『陽気』に『お道用語のある風景』を連載。2010年3月より月刊誌『陽気』に本書掲載の『実録おたすけ奮戦記』を連載。2014年1月より天理教青年会発行『大望』に『今こそ輝くひながたの道』を1年間にわたり連載。元和歌山刑務所教誨師、元保護司。

ISBN:9784842601236
出版社:養徳社
判型:B6
ページ数:184ページ
価格:900円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRR