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近代文学草稿・原稿研究事典

編:日本近代文学館

紙版

内容紹介

第一部では、作家の原稿に接する楽しさ、原稿用紙・筆記用具の変遷、原稿から印刷出版に於ける様々な過程、代作・検閲などの実態、古書店による発掘・流通などについての論考を収める。 第二部では、65人の作家の事例を具体的に取り上げた。原稿の残存状況、所蔵機関、使用原稿用紙の変遷などを記し、多数の原稿図版を掲出した。原稿用紙に加除訂正をはじめとする様々な情報から、活字化された本文では見えてこない創作時に於ける作家の状況を解読し、新たな作品研究の可能性を示した。また、文芸編集者や古典研究者など自筆物と関連の深い分野からのコラムを掲げるほか、原稿草稿の所蔵機関とその閲覧の手引きとなる資料を付録として付す。
 文芸編集者や古典研究者など自筆物と関連の深い分野からのコラムを掲げるほか、原稿草稿の所蔵機関とその閲覧の手引きとなる資料を付録として付す。

目次

■目 次
第一部 総  論 草稿・原稿研究の視角
 第一章 草稿・原稿研究入門
草稿・原稿を読む楽しみ/枡目の近代/筆記用具の痕跡
 第二章 草稿から出版へ
草稿から出版へ/組版印刷から見えるもの/検閲と伏字
 第三章 草稿・原稿をどう生かすか
本文作成の問題/代作・代筆問題と原稿/原稿・草稿が持つ可能性/草稿・原稿は流通する

第二部 作家別事例
芥川龍之介・有島武郎・石川啄木・泉鏡花・伊藤整・井上ひさし・井伏鱒二・宇野浩二・宇野千代・江戸川乱歩・遠藤周作・大岡昇平・岡本かの子・小川未明・尾崎紅葉・織田作之助・梶井基次郎・川端康成・菊池寛・北原白秋・北村透谷・久保田万太郎・久米正雄・幸田露伴・小林多喜二・小林秀雄・斎藤茂吉・坂口安吾・佐多稲子・里見弴・島崎藤村・高見順・高村光太郎・武田泰淳・太宰治・谷崎潤一郎・田村俊子・田山花袋・坪内逍遙・徳田秋聲・富永太郎・永井荷風・中上健次・中里介山・中島敦・中野重治・中原中也・中村真一郎・夏目漱石・萩原朔太郎・林芙美子・樋口一葉・二葉亭四迷・堀辰雄・牧野信一・正岡子規・正宗白鳥・三島由紀夫・宮沢賢治・向田邦子・武者小路実篤・室生犀星・森鷗外・山田美妙・横光利一 全65名を収録

コラム 文芸編集者の立場から・近世文学研究と自筆資料・外国文学の研究との違いについて・文学館活動における原稿に関する法律問題について

付録 全国文学館原稿所在リスト・重要複製本リスト・原稿流通に関する公式声明などの記録

ISBN:9784840696906
出版社:八木書店
判型:A5
ページ数:383,20ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2015年02月
発売日:2015年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GBCD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ