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史料纂集

古文書編 53

出雲国造北嶋家文書

他編:井上寛司
他編:岡宏三
他編:岡野友彦

紙版

内容紹介

出雲国造北嶋家は、出雲大社の御鎮座と共に今日まで連綿と続く家柄である。その始祖は天穂日命とつたえる。
今回刊行する「出雲国造北嶋家文書」は、島根県出雲市の出雲大社国造家である北嶋家の古文書の集大成である。
平成30年~令和2年度の調査により、新たに発見された「新出」の北嶋家文書を翻刻・校訂し、併せて昭和47年に重要文化財の指定を受けた文書群(「出雲国造家文書」村田正志校訂、昭和43年、清文堂出版)所収の中世文書(慶長5年以前)について、改めて原本調査を行い、翻刻・校訂し収録した。
 今回、重要文化財の文書を調査中に、これらの文書のほかにも、大量の未発見の文書があることがわかった。それらを調査した結果、これまで未知の文書群が発見され、解読したところ、いずれも優れた中世文書及びその写であり、中世出雲地方の実態解明に役立つ重要な史料であることが明らかになり、今回初翻刻・出版となった。
 また、単に出雲大社の研究だけでなく、尼子氏・毛利氏の活動や、領国経営・統治の実例を具体的に知ることができる。

【目次】
【収録年月】長寛2年(1164)~慶長5年(1600)
口絵(6通掲載)

目次

新出北嶋家文書149通/出雲国造家文書167通・花押一覧・解題

著者略歴

他編:井上寛司
島根大学・大阪工業大学名誉教授。日本中世史。
【著書】
『日本の神社と「神道」』 校倉書房、2006年。
『日本中世国家と諸国一宮制』 岩田書院<中世史研究叢書>、2009年。
『「神道」の虚像と実像』 講談社<現代新書>、2011年。
【共編著】
『宍道町歴史史料集』中世編 宍道町教育委員会、1992年。
『史料集・益田兼見とその時代』(岡崎三郎との共編著) 益田市教育委員会、1994年。
『史料集・益田兼尭とその時代-益田家文書の語る中世の益田2』(岡崎三郎との共編著) 益田市教育委員会、1996年。
『資料集・益田藤兼・元祥とその時代-益田家文書の語る中世の益田3』(岡崎三郎との共編著) 益田市教育委員会、1999年。
『島根県の歴史』(松尾寿、田中義昭、渡辺貞幸、大日方克己、竹永三男との共著) 山川出版社、2005年。
『戦国武将宍道氏とその居城-乱世を生きる』(山根正朋、西尾克己、稲田信との共編著) 宍道町21世紀プラン実行委員会、2005年。
他編:岡宏三
島根県立古代出雲歴史博物館 専門学芸員
島根県教育庁文化財課古代文化センター専門研究員
他編:岡野友彦
皇學館大学文学部国史学科教授、文学部長。
日本中世史。久我家を中心に、中世公家領荘園を研究テーマとする。
【著書】
『家康はなぜ江戸を選んだか』 教育出版〈江戸東京ライブラリー〉、1999年9月
『中世久我家と久我家領荘園』 続群書類従完成会、2002年10月
『源氏と日本国王』 講談社〈講談社現代新書〉、2003年11月
『北畠親房 大日本は神国なり』 ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2009年10月
『院政とは何だったか』 PHP研究所〈PHP新書〉、2013年3月
『戦国貴族の生き残り戦略』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2015年6月
『源氏長者 武家政権の系譜』 吉川弘文館、2018年10月
【共著】
『南北朝史100話』(小川信監修) 立風書房、1991年10月
『柏市史 原始・古代・中世編』 柏市教育委員会、1997年3月
『その時歴史が動いた32』(NHK取材班編) KTC中央出版、2005年4月

ISBN:9784840660532
出版社:八木書店出版部
判型:A5
ページ数:380ページ
定価:20000円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-F