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矢倉で勝つための7つの鉄則と16の心得

著:佐藤 慎一

紙版

内容紹介

「矢倉囲いができれば初段」という言葉がありますが、囲いの手順だけ覚えれば良い、と思ってはいけません。棒銀、右四間飛車、矢倉中飛車、スズメ刺し・・・、いろいろな戦略に対応する力が大事になります。「対応力」というのは、一手一手交互に指す将棋では実は一番大事なことです。その力を付けるには矢倉戦はうってつけなのです。(まえがきより)

本書は将棋の各戦法において、定跡手順を覚えるのではなく、その考え方(=心得)を身につけることを主眼とする「将棋の考え方シリーズ」の第5弾、矢倉編です。

まえがきにあるように矢倉をきちんと指すためには原始棒銀をはじめとする急戦に対応する力が必要です。逆に言えば、そのような対策を身につけて矢倉が指せる人は、十分初段の力がついているといえます。

本書は矢倉の駒組みから始まり、序盤の急戦への対応、さらに中盤の進め方の方針や終盤での考え方まで丁寧に解説。個々の場面での指し手を示すのではなく、どのような考え方で指し進めていけばよいかが解説されているので、相手に変化された場合でも幅広く応用が効く内容となっています。

まさに矢倉で勝つための鉄則と心得が網羅された内容で、この一冊を読めば自信を持って矢倉が指せるようになるはずです。

目次

第1章 序盤の鉄則7
 はじめに 矢倉の基本
 鉄則1 原始棒銀はさばかせない
 鉄則2 右四間飛車には▲6八銀型
 鉄則3 矢倉中飛車には飛車先の歩を伸ばせ
 鉄則4 急戦矢倉には強く戦う
 鉄則5 スズメ刺しには▲4六角で対抗
 鉄則6 △5三銀右急戦には▲2五歩
 鉄則7 陽動振り飛車には急戦を仕掛けろ

第2章 中盤の心得9
 心得1 棒銀には中央志向
 心得2 右四間飛車には受けつぶしを狙え
 心得3 自陣の長所を生かして戦え
 心得4 ▲6七金は攻守に活用
 心得5 スズメ刺しは角を目標に攻める
 心得6 好形は作る、作らせない
 心得7 7筋交換には▲6五歩から菱矢倉
 心得8 ▲4六銀には△4五歩
 心得9 矢倉囲いは端歩を突くな

第3章 終盤の心得7
 心得10 ▲4一銀と引っ掛けろ
 心得11 終盤のスピード勝負は▲2四桂
 心得12 玉頭に空間を作る突き捨て
 心得13 端は矢倉の弱点
 心得14 玉頭を守る▲8六同銀
 心得15 攻め駒入手の▲6八金引
 心得16 しのぎの合わせの歩

第4章 実戦編
 第1局 △内藤國雄九段戦
 第2局 △青嶋未来五段戦

著者略歴

著:佐藤 慎一
1982年8月16日生まれ 東京都練馬区出身
1994年9月 6級で故・剱持松二九段門
1999年10月 初段
2008年10月1日 四段
2015年1月16日 五段
 正統派居飛車党で矢倉、角換わりを得意とする。2015年、第28期竜王戦で5組昇級。
将棋連盟の将棋会館道場のこどもスクールでは長年講師を努めている。
本書が初の著作となる。

ISBN:9784839960759
出版社:マイナビ出版
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1540円(本体)
発行年月日:2016年09月
発売日:2016年09月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WDMG2