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大山VS升田全局集

著:大山 康晴
著:升田 幸三

紙版

内容紹介

「江戸時代に作られた宗看、看寿の詰物は名品で現在も色褪せていない。同じように升田対大山の名局は棋界が続くかぎり不滅であろう」
(内藤國雄・まえがきより)

大正7年3月21日、升田幸三誕生。
その5年後の大正12年3月23日、大山康晴誕生。

この2人がのちに生涯のライバルとなり、我々に遺してくれた名局の数々は、彼らが亡くなって四半世紀たった今でも、その輝きを失うことはありません。

このたび、将棋界の宝ともいうべき大山VS升田の対局、全174局を全て解説付きで収録した一冊「大山VS升田全局集」が完成しました。
昭和14年、木見会勝ち抜き戦(角落ち)から始まって、高野山の決戦、升田の三冠達成、大山の復活と絶頂、そして升田式石田流シリーズとなった最後の名人戦まで、30年に及ぶ棋界の頂点をめぐる戦いを余すところなく収録しています。

将棋史上に残るライバル対決。たっぷりとご堪能ください。

目次

第1部 升田、無念の敗北編(昭和14年~29年)
 第1局 木見会勝ち抜き戦
 第8局 第7期名人挑戦者決定戦三番勝負第3局
     (1)自戦記 大山康晴 激闘忘れ得ぬ高野山
     (2)自戦記 升田幸三 胸の痛む思い出
 第25局 第2期王将戦被挑戦者決定三番勝負第3局 など

第2部 升田、悲願成就編(昭和30年~33年7月)
 第51局 第5期王将戦七番勝負第4局(香落ち)
      自戦記 升田幸三 棋史に残る勝利
 第77局 第8期九段戦七番勝負第6局
 第91局 第17期名人戦七番勝負第7局 など

第3部 大山、復活から絶頂編(昭和33年11月~昭和39年)
 第98局 第9期九段戦七番勝負第6局
 第104局 第18期名人戦七番勝負第5局
 第146局 第3期十段戦七番勝負第6局
      自戦記 大山康晴 〝やれやれ〟を思う時代 など

第4部 升田、最後の挑戦編(昭和40年~50年)
 第151局 第6期棋聖戦五番勝負第5局
 第167局 第30期名人戦七番勝負第3局
      自戦記 升田幸三 新手一生の精神
 第171局 第30期名人戦七番勝負第7局

著者略歴

著:大山 康晴
大山康晴(おおやま・やすはる)
大正12年3月13日、岡山県浅口郡西阿知町(現・倉敷市)の生まれ
昭和10年、故木見金治郎九段門
昭和15年、四段
昭和33年、九段

昭和25年、第1期九段戦で初タイトル獲得。
27年、第11期で初の名人位。
31年、永世名人の資格を得、51年、現役のまま十五世名人襲位。
40年、永世棋聖。
48年、永世王将。
63年、永世十段。
タイトル戦登場112回、獲得80期、五冠王でタイトル独占も再三。
竜王戦1組は4期。名人・A級には連続44期。ほか棋戦優勝44回。
通算成績1433勝781敗。

51年12月~89年、日本将棋連盟会長。
89年5月から日本将棋連盟最高顧問。
54年、紫綬褒章受章。
62年、東京都文化賞、菊池寛賞受賞。
平成2年、文化功労者顕彰。
4年7月26日、現役A級のまま肝不全で死去。
享年69歳。同日、正四位勲二等瑞宝章に叙。
著:升田 幸三
升田幸三(ますだ・こうぞう)
大正7年3月21日、広島県双三郡三良坂町(現・三次市)の生まれ
昭和7年、故木見金治郎九段門
昭和11年、四段
昭和33年、九段

昭和26年、第10期名人戦でタイトル戦初挑戦。
27年、第1期王将戦で初タイトル獲得、木村名人を半香に指し込む。
さらに31年、第5期では大山名人を指し込み、香落ち番も勝つ。
32年、九段位を奪取。
同年、念願の名人位を獲得。史上初の三冠独占を達成する。
54年、引退。
88年、実力制第四代名人。
タイトル戦登場23回、獲得は名人2、九段2、王将3の合計7期。
名人・A級には連続31期。ほか棋戦優勝6回。通算成績544勝376敗。

48年紫綬褒章受章。
53年、関西将棋会館建設委員。
平成3年4月5日、心不全で死去。
享年73歳。

ISBN:9784839960551
出版社:マイナビ出版
判型:A5
ページ数:416ページ
定価:2800円(本体)
発売日:2016年12月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WDMG2