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信じた道の先に、花は咲く。 86歳女性科学者の日々幸せを実感する生き方

著:太田 朋子

紙版

内容紹介

生涯現役を貫く女性科学者のが夢をつかむためにやってきたこと

「自分で進みたい道を切り開き、夢をつかむためには、回り道をしてもいいから自分から動くことです」

「一度、決断したら批判をおそれず、前へと突き進むことが大切です。決断とは、実績も何もない人間が持つ強力な武器です」

「免疫力を高めるためには、『規則正しい簡素な生活』ということに尽きます。それは、私のなかでは『極上の生活』を意味する言葉になっています」


82歳で日本人女性初となる科学界のノーベル賞と呼ばれるクラフォード賞を受賞した著者が語る、人生における幸せのつかみ方。

目次

第1章 老いを受け止めて生きる

かけがえのない人の死に遭遇したら
老化を受け止め、悠然と生きる 
携帯、スマホを持たない暮らし 
四季を愛でる喜び
運転免許証を返納した日 
晩年にこそ、成すべき事がある 

第2章 孤独に負けない心

定年後が幸福であれば、人生は素晴らしい 
真の友が人生に幸せをもたらす 
めったに泣かない私が、涙を流す時 
ストレスに負けない方法
相手に思いを伝えるためには 
言葉によって人を傷つけてしまったら 

第3章 信じた道を、ただひたすらに

クラフォード賞・授賞式の夜 
遺伝学者への道 
崖から飛び降りる覚悟で発表した論文 
才能・能力を伸ばし、活かす 
三人の師匠に導かれて 
忘れがたい草間彌生さんとの邂逅 

第4章 幸せはいつも日常の中にある

日々の幸せを実感するために 
幸福のための3つの条件
免疫力を高める暮らし
簡素な暮らし中で感じる幸せ
親は子を思い、子は親を思う

第5章 一人で老後を生きるということ

つねに死を思い、生を思う
老後を最後まで一人で生きるために
シングルマザーだった私が伝えたい子育ての考え方
女性には多くの可能性がある
生活にメリハリをつける
長く愛用する日常の一品

著者略歴

著:太田 朋子
1933年生まれ。国立遺伝学研究所名誉教授。Ph.D、理学博士。1956年東京大学農学部農学科卒業、1966年アメリカ・ノースカロライナ州立大学大学院博士課程修了。1967年から学術振興会奨励研究員として国立遺伝学研究所集団遺伝部で研究を開始、1969年より同研究所研究員となる。1973年、科学雑誌『ネイチャー』に発表した「分子進化のほぼ中立説」は、進化遺伝学の世界標準となる。2015年、スウェーデン王立アカデミーがノーベル賞が扱わない科学領域を対象として設立したクラフォード賞を受賞。2016年には文化勲章を受章。日本人女性研究者では唯一のアメリカ国立科学アカデミー外国人会員でもある。現在も、若い研究者の育成とともに世界へ向けて発信を続けている。
著書に『分子進化のほぼ中立説―偶然と淘汰の進化モデル』(講談社)がある。

ISBN:9784838731039
出版社:マガジンハウス
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ