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ノーベル平和賞で世の中がわかる

著:池上 彰

紙版

内容紹介

毎年、秋になると、
「今年のノーベル平和賞は誰だろう?」と話題になります。
誰もが「受賞して当然」と考える人物が選ばれることもあれば、
多くの人が首を傾げる選考結果もあります。
ただ、この111年の歴史を見ると、
地上から戦争や紛争、貧困、疾病をなくそうと
闘ってきた人々の努力が見えてきます。
ノーベル平和賞の歴史は、
20世紀から21世紀にかけての現代史そのものであり、
平和に向けての努力を重ねた人々の熱いドラマでもあります。

本書では、
第1回受賞者の「赤十字の父」アンリ・デュナンから始まる111年の歴史を5つに区分し、
現代から過去にさかのぼる形にまとめています。
ノーベル平和賞受賞者についての事典として利用することもできますし、
以下のようなミステリアスな事実を知る楽しさもあります!
●インドのガンジーが5回もノミネートされながら受賞には至らなかったのは、なぜ?
●<北ベトナム>のレ・ドゥク・トが受賞を辞退した(唯一の辞退者)のは、どうして?
●あのナチス・ドイツのヒトラーが平和賞に推薦されていたって、ホント?
●他の賞はスウェーデン王立アカデミーが選考するのに、なぜ平和賞だけノルウェー?
●佐藤栄作元首相より前に平和賞の候補になった日本人がいた?
●高額な賞金がその後の受賞者(団体)の活動に支障を来す原因になったこともある?
●アメリカのオバマ大統領はまだ大した実績もなかったのに、なんで受賞したの?
●「5億ドルでノーベル平和賞を買った」と批判されているのは誰?
ほか。

目次

第1章 地域紛争と環境保護の時代に 2011→1991年
第2章 中東危機が泥沼化し、冷戦は終結へ 1990→1975年
第3章 東西冷戦と核戦争の恐怖が忍び寄る 1974→1946年
第4章 ファシズムが台頭し、第二次大戦へ 1945→1919年
第5章 20世紀の幕開けから第一次大戦へ 1917→1901年

著者略歴

著:池上 彰
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年、NHK入局。2005年まで32年間、報道記者としてさまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1994年から11年間は、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。その後、テレビや著作を通じて、複雑な現代の諸事情をわかりやすく解説することで人気を博す。著書は、『伝える力』(PHPビジネス新書)、『池上彰と考える、仏教って何ですか?』(飛鳥新社)、『池上彰のお金がわかれば世の中がわかる』(マガジンハウス)、『池上彰の政治の学校』(朝日新書)ほか多数。

ISBN:9784838723645
出版社:マガジンハウス
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2012年10月
発売日:2012年10月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS