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言海の研究

著:今野 真二
著:小野 春菜

紙版

内容紹介

『言海』研究の決定版!

先行研究史、原稿や校正刷からみた成り立ち、辞書体例からみた構造、明治期の日本語における資料性、日本語学の分析素材としての考察――『言海』の全貌をできる限り明らかにする。

目次

序章 『言海』研究史

第一章 『言海』にながれこむもの
 第一節 江戸期の辞書との関係
 第二節 辞書の形態の模索

第二章 『言海』はどのように成ったか
 第一節 内容見本からわかること
 第二節 稿本『言海』からわかること
 第三節 校正刷からわかること

第三章 『言海』はどのような辞書か

 第一節 「本書編纂ノ大意」「凡例」から探る
 第二節 『言海』の体例(組織)について
 第三節 「普通語」について

第四章 明治の辞書と『言海』
 第一節 高橋五郎『いろは辞典』との対照
 第二節 山田美妙『日本大辞書』との対照

第五章 明治の日本語と『言海』
 第一節 明治期出版物と『言海』
 第二節 語彙的観点からみた『言海』
 第三節 表記的観点からみた『言海』
 第四節 『言海』と非辞書体資料

第六章 『言海』以降の辞書
 第一節 『大日本国語辞典』と『言海』
 第二節 『言海』から『大言海』へ
 第三節 『言海』と『大言海』

終章 近代辞書としての『言海』

参考文献

著者略歴

著:今野 真二
清泉女子大学教授
早稲田大学大学院博士課程
著書
『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)
『日本語学講座』全10巻(2010年~清文堂出版)
『百年前の日本語』(岩波書店)
『「言海」と明治の日本語』(港の人)
『「言海」を読む ことばの海と明治の日本語』(KADOKAWA)
『辞書からみた日本語の歴史』(筑摩書房)
『辞書をよむ』(平凡社)
『図説日本語の歴史』(河出書房新社)
『『日本語大辞典』をよむ』(三省堂) ほか
著:小野 春菜
清泉女子大学非常勤講師
清泉女子大学大学院博士課程 博士(人文学)
論文
「『和訓栞』後編からみた『言海』について」(『鈴屋学会報』32、2015年)
「『和訓栞』と『言海』の語義記述について」(『まなびの栞』5、2016年)

「稿本言海の作成時期に関する一考察」(『人文科学研究科論集』22、2017年)

ISBN:9784838607136
出版社:武蔵野書院
判型:A5
ページ数:448ページ
定価:10000円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CBD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ