後藤正治ノンフィクション集
後藤正治ノンフィクション集 6
著:後藤 正治
紙版
内容紹介
青春の重なり を感じたただ一人の野球人、江夏豊。
プロ野球の<夏の季節>、長嶋がいて王がいた。真っ直ぐ一本で立ち向かい、よく三振を奪い、またときに痛打を浴びた。
それでも牙を剥いて闘うことを止めなかった。江夏がもっとも江夏らしかった縦縞時代。そして、<その時代>を綴った著者の記念碑的作品『牙』。
老いを知覚した名優が演技力によって新境地を切り開いていくように、
照り輝く季節が去ってもなお挑戦し続ける情熱を追った
人物短編集『不屈者』を併せて収録。
目次
『牙』江夏豊とその時代
序章………反抗
第一章……ごつい奴
第二章……早春
第三章……九月の三日間
第四章……兄貴
第五章……黄金バッテリー
第六章……個人事業主
第七章……大阪ブルース
第八章……伝説
第九章……六球の攻防
第十章……化け物
第十一章…世紀の落球
終章………記憶
あとがき
『不屈者』
幻の史上最速投手──元プロ野球投手・森安敏明
閃光、走る──ラガーマン・村田亙
美の成熟──棋士・谷川浩司
泥沼に花ありて──シンクロコーチ・井村雅代
登攀──登山家・山野井泰史
あとがき
第六巻解説─道浦母都子
第六巻への覚書