出版社を探す

なにわ塾叢書 61

劇と人生

講話:菅 泰男
編:大阪府「なにわ塾」

紙版

内容紹介

シェイクスピア研究の第一人者による魅力あふれる語り。世界の演劇史から日本の古典芸能まで、尽きることなく話題が展開される。

目次

まえがき

第一回講座 私のパーソナル・エッセー
はじめに
パーソナル・エッセーインパーソナル・エッセー
楽しかった旧制高校時代
森本薫のこと
手品のように、推理小説のごとく
織田作之助の作風と文学における話法
日本の伝統、ヨーロッパの伝統
武智鉄二とリアリズム
塾生の質問に答えて

第二回講座 演劇の「語り」と「対話」について
司馬遼太郎氏の漱石評
本当の意味でのリアリズム
シェイクスピア劇の舞台
世界の演劇の流れ
日本の古典芸能の流れ
写実主義演劇と異化効果
シェイクスピアの魅力と楽しみ方

第三回講座 西洋演劇におけるリズム
舞台・劇場の変遷
日本演劇独特の「一場上演」
塾生の質問に答えて
シェイクスピア劇の歌のリズム
英語の歌に見られる強弱のパターン
英語のセリフのリズム
シェイクスピア劇のセリフのリズムの例外

第四回講座 『十二夜』に見るシェイクスピアの「さわり」
「さわり」とは
シェイクスピアの作品の流れ
『十二夜』の物語の背景
『十二夜』を読む
「さわり」——抒情詩で語られる独白

第五回講座 人間存在としてのリアリズムの追求
“Tomorrow, and tmorrow, and tomorrow”
独白とモノローグ
ハムレットの独白
ユージン・オニールのリアリズム
語られる思考
アメリカ演劇の特質
塾生の質問に答えて
男性が演じる女性について
日本の古典芸能は生き残れるか

略歴譜
コーディネーター略歴
塾生名簿
あとがき

著者略歴

講話:菅 泰男
1915年、京都市生まれ。旧制三高を経て京都帝国大学(現・京都大学)文学部卒業。同校教養部教授を経て文学部教授。
79年、名誉教授。シェイクスピア研究の第一人者であり、また歌舞伎や能など日本の古典芸能にも精通する演劇の権威。
長年にわたり日本演劇学会関西支部長として演劇発展に貢献。大阪国際児童文学館理事長。
勲三等旭日中綬章、大阪文化賞など受賞。『シェイクスピアの劇場と舞台』など著書、翻訳は多数に及ぶ。

ISBN:9784833901611
出版社:ブレーンセンター
判型:新書
ページ数:203ページ
定価:602円(本体)
発行年月日:1996年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AT