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なにわ塾叢書 60

宝塚に生きて半世紀

講話:内海 重典
編:大阪府「なにわ塾」

紙版

内容紹介

宝塚歌劇、大阪万博の名演出家である氏が語る深いパイオニア精神。六十年間にわたる大きな業績と、初めて明かされるその演出術。

目次

まえがき

第一回講座 わが青春の宝塚
はじめに
相手演出家の生命
関西学院時代の思い出
初めての宝塚観劇
男性にも見てほしい宝塚歌劇
次の時代を見据えたスター作り
淀川長治さんとの出会い
映画は芝居作りの参考書
逓信省時代——松竹に作品を投稿
『すみれの花咲く頃』秘話
「清く正しく美しく」に込められた精神
編集部から制作へ
作家の才能、演出家の才能
作品は役者に合わせて

第二回講座 戦争と宝塚
合同公演と日米開戦
若き日に触れた至言
乙羽信子との「ラブシーン」
マイクをスタンドから外して
戦時下の劇場閉鎖
宝塚歌劇移動隊の結成
ダンスホールを稽古場に
宝塚大劇場公演再開
東京公演の再開
塾生の質問に答えて
『ベルばら』成功の鍵はオスカル
自然にセリフが生まれるまで
ファンに支えられた苦難の時代

第三回講座 劇場の内と外で
宝塚最大級のヒット作『南の哀愁』
光り輝く前のスターたち
本場のミュージカルを目の前にして
日本に持ち込んだドーナツ盤レコード
宝塚、電波に乗る
小林一三先生のこと
歴史を築いた『三千人の吹奏楽』
塾生の質問に答えて
スターになる力
楽屋裏の楽屋裏
ディズニーと宝塚の意外な接点
演出の基本態度

第四回講座 万博の開会式を創る
企画段階の試行錯誤
天皇陛下に花束を
万博始まる
結果オーライも演出の妙
神戸の祭典を彩る
御堂筋パレードを手がける
塾生の質問に答えて
思い付きをアイデアに練り上げる
視覚より聴覚に訴えたい

第五回講座 華やかな舞台を支え続けて
ブロードウェー・ミュージカルの光と影
外国での観劇アドバイス
ウィーンと宝塚の密接な関係
海外ミュージカルに負けない宝塚歌劇
ディナーショー事始め
サーカスや祭りと関わって
塾生の質問に答えて
伝説の踊り手・天津乙女
宝塚独特のレビュー化粧
作者は創作力が命

略年譜
コーディネーター略歴
塾生名簿
あとがき

著者略歴

講話:内海 重典
1915年、大阪市生まれ。39年、宝塚歌劇団に入団。作家・演出家として『南の哀愁』『ミモザの花』『ラ・グラナダ』など約120本の作品を手がけ、宝塚歌劇の礎を築く。
63年に理事となり後に名誉理事。また日本万国博覧会、ユニバーシアード神戸大会、ポートピア博などビッグイベントの総演出を手がける。
兵庫県芸術文化委員、大阪放送番組審議委員長など多方面で活躍。
兵庫県文化賞、勲四等瑞宝章など受賞多数。1999年3月1日、逝去(享年83歳)。

ISBN:9784833901604
出版社:ブレーンセンター
判型:新書
ページ数:218ページ
定価:602円(本体)
発行年月日:1996年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX