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なにわ塾叢書 48

囲碁一期一会

講話:橋本 宇太郎
編:大阪府「なにわ塾」

紙版

内容紹介

「天才宇太郎」と呼ばれ、自由奔放な棋風を持つ氏が、「原爆下の本因坊戦」、関西棋院の独立、世界への囲碁普及などを、碁の解説を交えて語る。

目次

まえがき

第一回講座 原爆下での対局
宝塚への疎開
広島での本因坊戦
広島に原爆が投下された日
被爆直後の広島に立ち寄って
修養の大事
命がけの中国慰問旅行

第二回講座 入門と青年期の思い出
瀬越門下として東京へ
呉青源少年の“試験”に中国へ
呉少年との対局
送り狼戦法
恩師・久保松先生

第三回講座 関西棋院の独立と坂田七段との死闘
関西に留まる決意
関西棋院の独立をめぐって
坂田七段との七番勝負
昭和を代表する争い碁
関西棋院独立の背景
日本の囲碁界育成のために

第四回講座 生涯、現役をめざして
ベルリンの壁ができたとき
瀬越先生の横顔
六十三歳の十段位
野沢竹朝先生の思い出
囲碁と将棋の相違と深さ

第五回講座 恩人に支えられた囲碁人生
二人の恩師
院社対抗戦の布石
歴史に残る名勝負
大先輩の思い出
絶局との巡り合わせ
詰碁について
棋士の難しさ

略年譜
塾生名簿
あとがき

著者略歴

講話:橋本 宇太郎
1907年、大阪市生まれ。13歳で瀬越憲作門下となり、天才宇太郎といわれる。
43年、第二期法因坊に就位、昭宇と号す。本因坊は通算三期を占める。
50年には関西棋因独立の中心となり、また62年には囲碁界初の十段位を獲得し「不死鳥」と呼ばれる。世界への囲碁普及にも力を注ぐ。
兵庫県文化賞、大阪文化賞、紫綬褒章、勲三等旭日中綬章など受賞。著書に『囲碁専業五十年』『勝負のこころ』『橋本宇太郎全集』他。
1994年逝去。

ISBN:9784833901482
出版社:ブレーンセンター
判型:新書
ページ数:188ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:1992年