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持続可能な暮らし×自然系ゲストハウス

著:松原 小夜子

紙版

内容紹介

「暮らすように泊まる」がもたらす暮らしのパラダイム転換! 自然系の暮らしをめぐる日欧の思想を見渡し、近年全国で増えている自然系ゲストハウスのさまざまな特質を分析、その今日的意義を問う。

目次

序章
本書のねらいと構成

第Ⅰ部
「自然系の暮らし」をめぐる動きと言説
 消費から脱消費へ

第1章
消費社会の形成・限界・ゆくえ
1-1 大衆消費社会の形成
1-2 大衆消費社会から高度消費社会へ
1-3 消費社会の限界と問題点
1-4 消費社会のゆくえ―脱成長・脱消費へ

第2章
脱消費の「自然系の暮らし」をめぐる動きと言説
2-1 カウンターカルチャー
2-2 成長の限界
2-3 スモール・イズ・ビューティフル
2-4 ディープ・エコロジー
2-5 これらの書物が提起したこと

第3章
日本における「自然系の暮らし」をめぐる動きと言説
3-1  スロー
3-2  ミニマル
3-3  ローカル
3-4  「スロー」「ミニマル」「ローカル」な昔の日本の暮らし
3-5 命を大切にする暮らし

第Ⅱ部
自然系ゲストハウスの特徴と存在意義
 「暮らし方」への着目

第4章
ゲストハウスの定義、開業実態、関連文献
4-1  ゲストハウスの定義と開業実態
4-2  ゲストハウスの開業実態や概要に着目した文献
4-3  宿泊者等の交流面に着目した文献
4-4  地域おこし等の地域面に着目した文献
4-5  宿泊室等の空間面に着目した文献
4-6  自然系ゲストハウスの特徴と存在意義-暮らし方への着目

第5章
自然系ゲストハウスにおける多彩な暮らし方関連イベント等の展開
5-1  自然系ゲストハウスの抽出
5-2  自然系ゲストハウスにおける暮らし方関連イベント・体験プログラム
5-3  衣生活、食生活、住生活関連
5-4  モノ作り、生産・収穫、暮らし総合関連
5-5  地域おこし、健康・癒し関連
5-6  地域別の特徴とまとめ

第6章
自然系ゲストハウス一覧および特徴的な50事例
6-1 衣生活を特徴とする事例
6-2 食生活を特徴とする事例
6-3 生産・収穫、田舎暮らしを特徴とする事例
6-4 持続可能な暮らしを特徴とする事例
6-5 地域おこしを特徴とする事例
6-6 住生活、健康・癒しを特徴とする事例

第7章
自然系ゲストハウス利用者の意識と価値観
7-1  宿泊者の意識と価値観
7-2  イベント・体験プログラム参加者の意識と価値観

終章
暮らしのパラダイム転換を求めて

あとがき

著者略歴

著:松原 小夜子
京都府立大学家政学部住居学科卒業
大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了(学術博士)
現在、椙山女学園大学生活科学部教授
主な著書に、『住生活と文化―文化の伝承と創造をめざして』(共著、開隆堂出版、1989年) 、『地域と住宅』 (共著、勁草書房、1994年)、
『京の町家考』 (共著、京都新聞社、1995年)、『現代住まい論のフロンティア―新しい住居学の視角』 (共著、ミネルヴァ書房、1996年)、『現代住居のパラダイム―現代化と伝統のはざまで』 (共著、ドメス出版、1997年)、『住まいとステータス―住宅近代化の日本的逆説』 (海青社、2001年)、『住まいの管理』 (共著、彰国社、2003年)、『住居学事典』 (共著、朝倉書店、2004年)、『私たちの住居学―サスティナブル社会の住まいと暮らし』 (共著、理工学社、2006年)など。

ISBN:9784833141468
出版社:風媒社
判型:A5
ページ数:293ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF