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ひとつの星を歌おう

朝鮮詩人 独立と抵抗のうた

編:金正勲

紙版

内容紹介

不条理な時代にあらがう悲憤のさけび、希望の詩。彼らは日本で何を感じ、何を見たのか。日本留学経験のある朝鮮の代表的な詩人、尹東柱、沈熏、李相和、李陸史、韓龍雲、趙明煕6人の代表作を収録したアンソロジー。ハングル原文も収載したK文学の原点。

目次

序にかえて

尹東柱
自画像/恐ろしい時間/夜明けが来る時まで /十字架/序詩/もう一つの故郷 /風が吹いて/道/たやすく書かれた詩/懺悔錄

沈熏
その日が来れば/春の序曲/玄海灘/さよなら、わがソウルよ/朝鮮は酒を飲ませる/山に登れ/故郷が懐かしくても/草地に横たわって/初雪/痛哭の中で

李相和
奪われた野にも春は来るのか/詩人に/朝鮮病/慟哭/緋音─緋音の叙事/先駆者の歌/独白/逆天/雨あがりの朝/嵐を待つ心

李陸史
青ぶどう/絶頂/広野/花/喬木/湖/一つの星を歌おう/鴉片/失われた故郷/子夜曲

韓龍雲
山村の夏の夕暮れ/ニムの沈黙/服従/道が塞がれて/分からない/渡し舟と行人/讃頌/愛する理由/忘れよう/いっそのこと

趙明煕
成熟の祝福/火の雨を降らせなさい/友よ/春の芝生の上で/わたしの故郷が/赤ん坊/因縁/市街の人々/無題/朝

詩人の生涯と活動

著者略歴

編:金正勲
1962年韓国生まれ。韓国・朝鮮大学校国語国文学科を卒業後、日本に留学。関西学院大学大学院文学研究科で学び、博士学位取得。韓国の視点から日本文学を読むことに励み、さらに文学の社会的役割を意識しつつ韓日文化の掛け橋になる活動に専念している。中央大学政策文化総合研究所の客員研究員歴任。現在、全南科学大学校副教授。
著書に『漱石と朝鮮』(中央大学出版部)、『戦争と文学 韓国から考える』(かんよう出版)、『漱石 男の言草・女の仕草』(和泉書院)、訳書に『私の個人主義 他』(チェク世上)、『明暗』(汎友社)、『戦争と文学―いま、小林多喜二を読む』(J&C)、『地底の人々』(汎友社)、『新美南吉童話選』(KDbooks)、『文炳蘭詩集 織女へ・一九八〇年五月光州 ほか』(風媒社、共訳)、『金準泰詩集 光州へ行く道』(風媒社)、『松田解子詩集 朝鮮乙女のおどり』(汎友社)などがある。

ISBN:9784833121088
出版社:風媒社
判型:4-6
ページ数:204ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB