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古地図で楽しむなごや今昔

編著:溝口 常俊

紙版

内容紹介

地図は覚えている、あの日、あの時の名古屋。絵図や地形図を頼りに街へ出てみよう。なぜ、ここにこれがあるのか?人の営み、風景の痕跡をたどると、積み重なる時の厚みが見えてくる。歴史探索の楽しさ溢れるビジュアルブック。

目次

[Part1]なごや古地図セレクション 溝口常俊=選

江戸時代の地図
 御天守五重目より見通す地名方角図
 名古屋城下図
 尾府名古屋図
 名古屋并熱田絵図 
 名古屋城下図(名古屋旧図)

明治・大正・昭和時代の地図
 名古屋明細全圖
 名古屋市實測圖
 名古屋市街新地圖
 大名古屋市
 名古屋市燒失區域圖
 大名古屋市新地圖
 名古屋市 (都市地図)

[Part2]鳥の目虫の目 地図は語る

名古屋を俯瞰する
 GIS名古屋都市図 奥貫圭一
 人工衛星からみた名古屋 山口 靖/加藤創史
 描かれた「大名古屋」吉田初三郎の名古屋鳥瞰図を読む 堀田典裕

クローズアップ名古屋 
1 名古屋城 溝口常俊
2 熱田神宮界隈 溝口常俊 
3 ナゴヤ球場界隈 溝口常俊
4 名古屋駅 池田誠一 
5 鶴舞公園 池田誠一 
6 二つのアメリカ村 池田誠一

[Part3]なごや歴史幻視行 地図を読む 地図で歩く

[まちの賑わい、まちの凸凹]
享元絵巻を歩く―江戸から平成へ
  名古屋城で享元絵巻を見る 溝口常俊
  「享元絵巻」を解読する 溝口常俊
  「本ブラ」 本町通り歩き 溝口常俊
  名古屋本町、本の町 塩村 耕
  大須はいつから大須なのか? 寺西功一

広小路の歴史を歩く
  「広ブラ」江戸時代の広小路 溝口常俊 
  広小路の近代「大名古屋市」1940(昭和15)から 
  広小路の戦後「廣小路新地圖」1952年(昭和27)から

遊廓の面影
  モダン名古屋幻視行
   かつて新興の盛り場だった大曽根界隈を歩く 加藤政洋
  中村遊廓 加藤政洋

近世都市と村 
  もうひとつの近世都市・熱田 山村亜希
  熱田魚市場の面影 津田豊彦
  グリッドに微差を読み取る  片木 篤
  沢庵漬けの村であった御器所 溝口常俊
  日比津の宝塔様 近藤みなみ/溝口常俊

名古屋の凸凹
  名古屋の地形を体感 西澤泰彦 
  忘れられた尾張の景観「島畑」と「高畑」 溝口常俊

公共交通機関と風景の変貌
  基幹バス新出来町線をゆく 加藤博和
  静かな記念碑 沢上交差点 平松晃一
  下之一色線の跡地を歩く 溝口常俊

歴史の舞台を歩く
  名大病院の歴史をさかのぼる 吉川卓治
  加藤高明の銅像の台座跡 川田 稔 
  名古屋の「米騒動」の現場を歩く 山下 翔

[郊外へ―拡大する都市]
海と街をつなぐ動脈河川
  名古屋のまちと堀川 服部亜由未
  低地における住宅と工場の誘致策 中川運河を巡る河岸地域 堀田典裕
  
拡大する都市
  万博への道 林上
  シラタマホシクサのゆくえ 富田啓介
  「山林都市」の誕生 八事丘陵地における住宅地開発 堀田典裕
  鳴海町の日常生活 前田洋介
  「道徳」は街並みまで折り目正しい?
    「愛知型」という都市デザインの規範 堀田典裕
  名古屋の臨海開発 小堀 聡
  藤前干潟 高山博好


[地形図の折り方]
 名古屋に開く魔法の折り紙 溝口常俊

[コラム]都心の植物観察 富田啓介
[コラム]幼稚園で生物多様性学習の時代 高山博好

あとがき 溝口常俊
参考文献

著者略歴

編著:溝口 常俊
1948年名古屋市生まれ。1979年名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学名誉教授。専門は歴史地理学、地域環境史、南アジア地域論。博士(文学)。著書に、『日本近世・近代の畑作地域史研究』(名古屋大学出版会、2002年)溝口常俊『インド・いちば・フィールドワーク』ナカニシヤ出版、2006年)、『古地図で見る名古屋』(監修、樹林舎、2009年)、『歴史と環境―歴史地理学の可能性を探る』(編著、花書院、2012年)など。

ISBN:9784833101592
出版社:風媒社
判型:A5
ページ数:186ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2014年04月
発売日:2014年04月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-D