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誤解された親鸞の往生論

著:小谷 信千代

紙版

内容紹介

親鸞が説いた「臨終往生」はなぜ「現世往生」へと誤解されたのか。現世往生はなぜ誤りなのか。
これらの疑問について、話題を呼んだ著者が、聖教の読解を通じて平易に解説する一冊。

目次

はじめに

一 現世往生説はなぜ間違いか
二 近代教学の説く現世往生説
三 親鸞の聖教に説かれる往生
四 往生思想成立への思想史の展開
  1仏教における二大思想の潮流
  2往生思想の源流
五 宗教哲学的解釈としての現世往生説
  1星野師の現世往生説
  2曽我師の現世往生説
六 現世往生説はなぜ影響力を保持したか
七 聖教を正しく学ぶために
  1一念をひがごとと思うまじき事
  2『往生礼賛』からの証文
  3『往生礼賛』と『無量寿経』とからの二証文の関連性
八 臨終往生説の意義

著者略歴

著:小谷 信千代
1944年、兵庫県生まれ。1967年、大谷大学文学部卒業。1975年、京都大学大学院修士課程修了。1998年、大谷大学教授。1999年、大谷大学博士(文学)学位取得。現在、大谷大学名誉教授。 主な著書に『法と行の思想としての仏教』(文栄堂)、『倶舎論の原典解明 賢聖品』(共著、法藏館)、『真宗の往生論――親鸞は「現世往生」を説いたか』(法藏館)、『虚妄分別とは何か――唯識説における言葉と世界』(法藏館)、『親鸞の還相回向論』(法藏館)。

ISBN:9784831890306
出版社:法藏館
判型:4-6
ページ数:128ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB