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仏教からみた念仏成仏の教え

著:小川 一乗

紙版

内容紹介

なんのために念仏を称えるのか、仏教徒の目的とは何か――。浄土の存在を信じない僧侶さえいる現代、仏教者の目指す基本である「成仏」について、改めて問い直す。

目次

一、真宗は「念仏成仏」の教え
 一 本願念仏
 二 意味不明となった成仏と浄土
 三 念仏成仏
二、「仏に成る」とは
 一 あなたは仏様に成りたいですか
 二 縁起の道理
三、「成仏」における「覚り」とは何か
 一 生かされている私
 二 難解となった覚り
 三 輪廻転生とは
四、舎利弗の帰仏
 一 舎利弗の疑問
 二 アッサジとの出遇い
五、ご縁が私になっている
 一 釈尊と出遇った私
 二 「縁起」を生きた人
六、覚ったからこそ修行する
 一 仏弟子たちの修行
 二 智慧なき信心はない
七、現代の「絆」とは
 一 命の絆(生死無常)
 二 明日のための命ではない
 三 縁起する命
八、生死とは
 一 生死と浄土
 二 生きる力をいただく
九、菩薩の誓願
 一 誓願はなぜ可能か
 二 釈尊を信じて涅槃にいたった仏弟子
十、法藏菩薩の誓願
 一 大乗のなかの至極
 二 他力の信心とは「無根の信」
十一、愚鈍の身と知らされる
十二、凡愚と誓願不思議
 一 誓願不思議
 二 「たすけられる」ということ
十三、成等正覚 示現滅度
 一 覚りの二重性
 二 釈尊と念仏者

あとがき

著者略歴

著:小川 一乗
1936年、北海道に生まれる。1965年、大谷大学大学院博士課程満期退学。大谷大学学長、真宗大谷派教学研究所所長を歴任。現在、大谷大学名誉教授、真宗大谷派講師、真宗大谷派西照寺前住職、文学博士。著書、『『顕浄土真実証文類』解釈』『『顕浄土真仏土文類』解釈』『十住毘婆沙論試探』『五如理論』『インド大乗仏教における如来蔵・仏性の研究』『空性思想の研究』『大乗仏教の原点』『さとりとすくい』など多数。

ISBN:9784831890290
出版社:法藏館
判型:4-6
ページ数:96ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2014年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB