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近世真宗と地域社会

著:児玉 識

紙版

内容紹介

真宗の地域社会への影響力に着目し,祖先崇拝の再検討など,近世民衆思想史研究に新たな展望を拓く。

目次

第一章 近世真宗史研究の動向と課題-民俗学との接点を求めて
第二章 長州藩上層と真宗-「蓮茎一糸」を中心に
第三章 秀吉の朝鮮出兵と真宗
第四章 「妙好人伝」小考-土井順一「妙好人伝-新資料を中心として」朝枝善照「妙好人伝基礎研究」の書評をかねて
第五章 近世妙好人の再検討-六連島西教寺蔵「お経法悦歌」の分析を通して
第六章 「小寄講」と近世真宗の結集機能-芸北・石南地方の場合
第七章 真宗流共同体規制について-小寄講(講中)の考察から
第八章 真宗流共同体規制と「集合・略式墓制」-長州藩史料からの検討
第九章 近世後期西本願寺における教団活性化運動の一形態-宗祖降誕地の開発をめぐって
終 章 柳田国男と真宗補論一 明治初期の「小寄講」におけるキリスト教禦運動-広島県山県郡壬生信順講の場合
補論二 真宗者による初期部落差別撤廃運動とその限界-山口県の場合

著者略歴

著:児玉 識
児玉 識 (コダマ シキ) 1933年山口県に生まれる。1960年京都大学大学院修士課程文学研究科修了。下松高校、豊浦高校、宇部工業高専、水産大学校を経て、1998年より龍谷大学文学部教授、2002年同停年退職。文学博士。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ISBN:9784831874665
出版社:法藏館
判型:A5
ページ数:380ページ
定価:7500円(本体)
発行年月日:2005年06月
発売日:2005年06月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB