中世日本紀論考
註釈の思想史
著:原 克昭
紙版
内容紹介
中世という時代に集中的に現れた『日本書紀』や『麗気記』の註釈という営為。神典「日本紀」「麗気記」としてさまざまな思想や文芸の拠り所となりつつ、荒唐無稽とされてきたこれらの思想的営為の内実を、〈中世日本紀〉研究の視座に立脚して、徹底した資料的考証学と多角的視座で捉え直し、中世思想史における本質的意義を明らかにする、画期的論考。
目次
第Ⅰ部 <中世日本紀>研究の再構築-学説考証篇-
第Ⅱ部 神代紀註釈の形成-文献考証篇-
第Ⅲ部 神代紀をめぐる言説の生成と展開-言説考証篇-
第Ⅳ部 中世神道思想史への射程-思想考証篇-