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レジデント・医療スタッフ・学生のための 臨床栄養入門

編:雨海照祥
編:山東勤弥
編:幣 憲一郎

紙版

内容紹介

医療の土台をなすともいえる栄養療法について,基礎から実践までの「A to Z」を,レジデントや看護師・管理栄養士などの医療スタッフ,学生に向けてわかりやすくひもときます.前半では栄養ケアプロセス(ステップ1~4)の各過程のポイントを「演習問題」や図表をまじえながら解説しつつ,経口・経腸・静脈栄養の具体的な運用について学びます.後半には炎症性腸疾患や糖尿病など,25の「病態別栄養管理」を掲載.さらに「Q&A」,「症例検討(16例)」を設け,「疾患」と「栄養」の関係を理解しながら,より幅広い視野で栄養療法を把握することができます.「病院食にはどんな種類があるの?」「3分粥,7分粥はどう違うの?」といった初学者の疑問に応える内容も含まれているので,栄養や食事について何も知らないまま臨床現場に来てしまった……なんていう方にもうってつけのテキストです.

目次

第1章 栄養療法の重要性
 (1)栄養障害と栄養療法のプロセス
 (2)栄養療法のポイント

第2章 栄養アセスメントの実際
 (1)栄養アセスメントとは
 (2)栄養障害のフィジカルアセスメント

第3章 栄養管理の実際
 (1)アクセスルートの選択
 (2)投与量の決定方法
 (3)栄養療法のモニタリング,アウトカム評価,再プランニング
 (4)代謝性合併症のモニタリングとその対策

第4章 栄養管理に必要な検査
 (1)栄養療法に必要な検査①
 (2)栄養療法に必要な検査②

第5章 経口栄養
 (1)摂食嚥下機能の評価
 (2)食事栄養オーダーの方法,食事箋に記載すべき内容
 (3)院内の給食システムの運用
 (4)病院食
 (5)栄養指示指導

第6章 経腸栄養剤の使い方
 (1)経腸栄養剤の種類
 (2)経腸栄養法の合併症と対策

第7章 静脈栄養輸液の使い方
 (1)輸液療法とは
 (2)輸液の目的
 (3)体液管理
 (4)栄養補給
 (5)高カロリー輸液の種類
 (6)中心静脈栄養法の合併症
 (7)中心静脈栄養法の管理
 (8)高カロリー輸液用の総合ビタミン製剤
 (9)高カロリー輸液用の微量元素製剤
 (10)まとめ

第8章 病態別栄養管理
 (1)炎症性腸疾患(①クローン病,②潰瘍性大腸炎)
 (2)短腸症候群(SBS)
 (3)虚血性腸炎
 (4)消化管がんの周術期
 (5)肝疾患(①肝硬変,②肝炎)
 (6)胆嚢・胆管疾患(①胆石症,②胆嚢炎)
 (7)膵疾患(①急性膵炎,②慢性膵炎)
 (8)糖尿病(2型,1型)
 (9)高血圧
 (10)心不全
 (11)脂質異常症
 (12)慢性呼吸不全,慢性閉塞性肺疾患(COPD)
 (13)急性腎障害・慢性腎臓病(透析)
 (14)甲状腺疾患(①甲状腺機能亢進症,②甲状腺機能低下症)
 (15)貧血
 (16)妊婦の鉄欠乏性貧血
 (17)クリティカルケア(外傷,多臓器障害,熱傷)
 (18)敗血症
 (19)フレイル
 (20)オーラルフレイル
 (21)褥瘡
 (22)サルコペニア
 (23)骨粗鬆症
 (24)リフィーディング症候群
 (25)がん化学療法中

第9章 Q&A

第10章 症例検討

第11章 臨床栄養の周辺分野

附・資料

ISBN:9784830660672
出版社:文光堂
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年05月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MBN