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クワガタムシハンドブック

増補改訂版

著:横川 忠司

紙版

内容紹介

コンパクトながらクワガタムシのすべてが詰まった本格派図鑑。
日本のクワガタムシ全種の識別法や生態,飼育方法,採集方法などを凝縮。簡単確実な識別法に徹底的にこだわり,最大の特徴,オスの大あごの謎やけんかに勝てない小型オスがいる理由など,知りたい情報やコラムが満載。昆虫研究者から絶賛の前作に,離島の種や生きた姿の写真,近年の研究成果などを追加し大幅にパワーアップ。

・ 2008年7月に刊行し,昆虫研究者らから絶賛の前作(情報が正確でまとまっている,識別が簡単確実,分類の考え方,外来生物の解説が具体的でわかりやすいなど)の「日本のクワガタムシハンドブック」を全面改訂。解説用の標本写真も含めて,ほぼすべての写真を新しいものに差し替え,識別や分類は最新の知見を元にアップデートした。これまでの図鑑と比べて最も簡単確実に識別できる。

・ 日本本土でよく見られる種類に関しては,旧版と同じく見開き2ページで紹介。美しい標本写真から識別点を引き出し線で解説しているため,どこを見れば識別できるかが直感的にわかる。類似種との識別ポイントも,部分拡大(顕微鏡写真)やチャートなど,この図鑑でしか見られない特徴も掲載してわかりやすく解説。初心者から中級アマチュアが混乱するもとになっている亜種をあえて掲載せず,できるだけシンプルな分類体系を採用。観察・採集・飼育経験が豊富な著者による生態の解説も詳しく記載。

・ コラム扱いだった離島の種類も,本土種と同じ大きな標本写真を使って識別点を詳しく解説。今回の改訂で日本産のすべてのクワガタムシの詳細な識別情報を載せることができた。

・ 生態や飼育,標本作製の解説ページも旧版から情報を追加したほか,新しく「クワガタムシが集まる植物図鑑」「識別に役立つ写真撮影法」といった野外での観察に直結して役立つコンテンツを追加。

・ 「小型のオスはなぜいるの?」「オスの大あごは幼虫時代どこに隠れている?」といった,クワガタムシへの素朴な疑問に答える内容のコラムを新しく収録。また,近年ニュースでよく見かける外来生物の問題をデータや図とともに詳しくわかりやすく紹介。最新の研究知見をわかりやすく解説している。

・ 巻末の原寸写真一覧は野外で捕まえたクワガタムシを見比べながら識別するのに役立つ。改訂版では原寸大の標本写真に加え,生体を撮影した白バック写真も同時に収録し,生きているときの姿勢などもわかるように工夫している。

・日本産のクワガタを広く知りたい人に最適。コンパクトで,中身が凝縮されているため,短時間で要点を把握できる。コンパクトでありながら,プロ(昆虫研究者,博物館学芸員,環境アセスメント調査員など)も使える本格的な図鑑。

目次

はじめに 
この本の使い方 
クワガタムシの特徴・各部名称 
用語解説 
クワガタムシの生息環境 

●各種の解説
オオクワガタ 
コクワガタ 
ヒメオオクワガタ 
アカアシクワガタ 
スジクワガタ 
ヒラタクワガタ 
ノコギリクワガタ 
ミヤマクワガタ 
オニクワガタ 
ネブトクワガタ種群 
チビクワガタ 
マメクワガタ 
ルリクワガタ 
ホソツヤルリクワガタ 
ニセコルリクワガタ種群 
タカネルリクワガタ 
コルリクワガタ種群 
ルリクワガタ属(解説) 
マダラクワガタ 
ツヤハダクワガタ 
マグソクワガタ 
●離島のクワガタムシ 
①南西諸島
②対馬
③伊豆諸島
④小笠原諸島
チビクワガタ亜科の識別
離島の間違えやすい種

クワガタムシの生態 
成虫の採集方法 
成虫が集まる樹木図鑑 
標本の作成方法 
飼育方法 

日本産クワガタムシ一覧写真 
日本産クワガタムシ一覧表 

●コラム
小形のオスはなぜいるの? 
種名が調べられる写真撮影法 
学名の見方 
オスの長い大あごは
 幼虫のどこに隠れてる? 
外来生物としてのクワガタムシ 
日本産クワガタムシの分類 

著者略歴

著:横川 忠司
クワガタのこと(生態、進化、分類、文化)なら何でも興味をもつ。生きもの科学研究所(bio-science.jp)代表。コガネムシ研究会会員,兵庫県立人と自然の博物館地域研究員。理学博士(九州大学)。
著書:『日本のクワガタムシハンドブック』『ポケット図鑑 日本の昆虫1400 ②トンボ・コウチュウ・ハチ(共著)』(いずれも文一総合出版)。

ISBN:9784829981597
出版社:文一総合出版
判型:新書
ページ数:128ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年05月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVA2
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:GBC