はじめての日本現代史
学校では“時間切れ”の通史
著:伊勢 弘志
著:飛矢﨑 雅也
内容紹介
歴史学と政治学の複眼的視角で描く画期的な日本現代史入門
政治・外交・経済の分野での世界の潮流をふまえ
戦前期から現在の安倍政権までの日本の歩みを概観する
目次
序 章 国際的契機と国内的要因の織りなす日本史
第1章 あの戦争がなぜ「自衛戦争」ではいけないのか?
1、国際秩序の中の日本
コラム 民族運動の高まり/「或る在朝日本人の生涯―浅川巧」
2、国際協調の世界潮流
3、軍部による世界秩序への挑戦!?
第2章 どうして「アジア・太平洋戦争」に負けたのか?
1、日中戦争と「三国同盟」とは、どのような選択の結果か?
2、「東亜新秩序」とは、どのような理念か?
3、「大東亜共栄圏」と太平洋戦争の過ち
4、戦災と国民生活
5、「ポツダム宣言」と天皇の終戦‐敗戦と国際秩序
第3章 敗戦国はどのような戦後世界に復帰したのか?
1、押し付けられた「平和憲法」
2、占領政策の転換されたシナリオ‐冷戦構造と日本
3、自衛隊の存在は違憲か合憲か?‐朝鮮戦争と再軍備
4、「東京裁判」は誰への裁きか?‐戦後復帰への寓意
コラム 「人間宣言」/「木戸幸一の所感」
5、日本はどうしてアメリカの味方になったのか?‐サンフランシスコ講和条約
第4章 世界のルール「戦後レジーム」とは何か?
1、自民党はどのように誕生したか?‐「55年体制」と「日ソ共同宣言」
2、「戦後帝国主義」の登場‐「安保改定問題」
コラム 「旧安保」と「新安保」はどこが違うか?
3、アメリカの経済戦略としての高度経済成長
4、佐藤栄作政権の偽証‐自民党政権確立の過程
5、「明治百年記念式典」‐安倍晋三内閣の歴史観の原点
第5章 冷戦期の日本は世界からどう見られたか?
1、地方分権をどう求めるか?‐「日中友好」と「列島改造」
2、日本とアジアの「優しい関係」
3、日本はアメリカに従属したのか?
第6章 「バブル」は憧れの時代か?
1、新自由主義の世界とは、どのような世界か?
2、日米の「蜜月時代」‐「ロンヤス・ハネムーン」
3、バブル景気はどのように起きたのか?
4、「天下り」はなぜ許されるのか?‐自民分裂で露呈した癒着構造
コラム バブル景気
第7章 冷戦終結は日本とアジアをどう変えたか?
1、自民党政権はなぜ崩壊したか?‐その1:冷戦終結と「55年体制」の崩壊
2、自衛隊はなぜ海外へ派遣されるようになったか?
3、「新党ブーム」と日本の選挙
4、「ガイドライン」とは、どのような性格か?
コラム 「ガイドライン」とは何か?/沖縄を苦しめる「地位協定」とは何か?
第8章 歴史教育はどのように問題なのか?
1、戦争責任論と歴史認識問題
2、平成不況‐「就職氷河期」と「失われた20年」
3、グローバリズムとは何か?
4、自民党政権はなぜ崩壊したか?‐その2:「自民党をぶっ壊す!」
コラム 日本の政府は「大きな政府」か「小さな政府」か?
終章 日本は20世紀で戦争に懲りたのか?
1、「新しい歴史教科書をつくる会」―グローバリゼーションとナショナリズム
コラム 「リーマン・ショック」と「世界同時不況」
2、「戦後レジームからの脱却」とは何か?―安倍晋三内閣と「日本会議」
3、日本の未来と発展をどのように実現するか?
4、どうして現代史を学ぶのか?