芙蓉選書ピクシス 3
対米戦争開戦と官僚
意志決定システムの欠陥
著:安井 淳
紙版
内容紹介
なぜ、こんな戦争を始めたのか? 近衛首相の辞表提出から開戦までの期間の史料を「官僚と政治」の視点で丹念に分析。開戦への意思決定プロセスに大きく関わった「官僚」の行動に焦点を当て、欠陥を内蔵した国家のシステムと連動し、国家と国民を破滅にひきずりこんでいった過程を明らかにする。
目次
1.近衛内閣総辞職(近衛の辞表捧呈、泥沼に陥った支那事変、先の見透しのない大戦争、「戦機は今!」、追いつめられた近衛)/2.近衛総理の裁断(荻窪会談前夜、荻窪会談、海軍の選択肢と陸軍の選択肢、近衛の選択肢)/3.後継首班選びが岐路(「東條総理」は破滅への道、近衛に大命再降下