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COLORS 音に色をつけるように弾く

最新ベスト 公式ガイドブック

著:フジコ・ヘミング

紙版

内容紹介

「音色(ねいろ)と言うわね。色をのせるように、弾くのよ」。世界中で人気を誇るピアニスト、フジコ・ヘミング初のベストアルバム「COLORS」発売に合わせ、ドラマチックな人生や、音楽を表現することなどをフジコが語る。


幼い頃からピアノがうまく、“天才”と呼ばれたフジコだが、風邪がもとで聴力を失い、表舞台から姿を消す。音楽教師などでしのぎ、世間に再び見出されたのは60代後半になってから。イメージ豊かなその音色は、聞く者の心を時に静かに、時に激しく打つ。今回、“奇跡のピアニスト”フジコ初のベストアルバム「COLORS」が発売されるのを記念し、公式ガイドブックとして編集されたのが本書。5枚組のベストアルバムは、入手できる音源をすべて聞き返し、フジコ自身が選んだ好きな曲、好きな演奏、人気の高い曲目を厳選して収録。これまであまり知られていない音源も含まれ、まさにフジコの集大成といえるアルバムが完成した。公式ガイドブックでは、それぞれの曲にフジコ自身が解説を加え、どのような心構えで弾いているかなどを語る。さらに、これまでの人生を振り返って、ピアノといかに向き合ってきたかなどのエッセイも収録。フジコファンは必携の1冊である。

著者略歴

著:フジコ・ヘミング
本名ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。ピアニスト大月投網子とロシア系スウェーデン人の画家/建築家ジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親として、ベルリンに生まれる。5歳のとき、帰国。母の手ほどきでピアノを始め、10歳からレオニード・クロイツァー氏に師事。東京藝術大学卒業後、28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。オーストリアのウィーンで暮らす。その後、レナード・バーンスタインの支持もあり、ブルーノ・マデルナに才能を認められ、ソリストとして契約。しかし、リサイタル直前に風邪をこじらせ聴力を失う。耳の治療に専念しながら音楽学校の教師の資格を得、ピアノ教師をしながら欧州各地で演奏活動を続ける。左耳の聴力のみ40%まで回復。現在パリと東京で暮らし、世界中でソロ公演や、著名オーケストラとの共演を重ねている。2018年に公開されたドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』は、真摯に音楽と向き合う姿が感動を巻き起こした。主な著書に、『フジ子・ヘミング 運命の力』(阪急コミュニケーションズ)、『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』(暮しの手帖社)などがある。

ISBN:9784828423388
出版社:ビジネス社
判型:A5
ページ数:128ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM