くらべてわかる! キリスト教 イスラーム入門
著:齋藤 孝
内容紹介
「神」の意味、教えの違い・意外な共通点から、
宗教対立の本質、日本への知られざる影響まで、
世界基準の「知性の土台」が瞬速で理解できる!
歴史上の重要なポイント、
世界で起こっている事件、
そして宗教的問題の本質に至るまで、
「宗教って難しいな」と思っているすべての人に
知っておくべきポイントを齋藤孝先生が世界一わかりやすく解説!
2021年5月10日、エルサレム旧市街の
イスラーム第3の聖地「アル=アクサー・モスク」で、
イスラエル治安当局とパレスチナ人が衝突
同日、イスラエル軍がガザ地区を空爆。
イスラーム武装組織ハマスはイスラエルにロケット弾攻撃
以降パレスチナ側65人、イスラエル側6人死亡(5/13現在)
キリスト教・ユダヤ教とイスラーム。
なぜ、人類の約半分が、
このふたつの「教え」を信じているのか?
どうして、争いがやまないのか?
日本人の苦手な
「なんで?」「誰が?」「どうして?」が
面白ほどよくわかる「教養としての宗教」超入門!
目次
第1章 キリスト教はなぜ世界宗教になれたのか
ユダヤ教、キリスト教、イスラームの神の正体とは?
私たちが神を選んだのではない。神が私たちを選んだ
ユダヤ教はなぜ世界宗教になれなかったのか?
プラットフォームとしての『旧約聖書』
イエスがユダヤ教を解放した
イエスはキリスト教の開祖ではなかった!
迫害から国教化へ
皇帝を屈服させた「カノッサの屈辱」
侵略によって広まっていったキリスト教
宣教師と教会を使って支配していった
日本にキリスト教が普及していない理由
キリスト教は、なぜ三度の布教チャンスを逃したのか?
ユダヤ教徒は、なぜ世界に大きな影響力を持つのか?
なぜ〝あの場所〟にイスラエルが建国されたのか?
パレスチナ問題の本質は、本当に宗教対立なのか?
第2章 宗教改革と現代日本はつながっている
ルターの目覚め
イエスの言葉に耳を澄ますとは?
プロテスタントの誕生と聖書の解放
カルヴァンの禁欲主義が生んだ資本主義の精神
アメリカ建国の父の名言から読み取れるもの
モノクロのプロテスタント、カラーのカトリック
宗教改革のおかげで日本の近代化は成功した!?
NOルター、NO民主主義
ニーチェはなぜキリスト教を批判したのか?
ツァラトゥストラ=ゾロアスターに込めたニーチェの思い
第3章 イスラームの価値を守る人々
世界で増え続けるムスリム
結婚からビジネス、「罪と罰」まで規定する神の声
大勢で声に出して読みたい『コーラン』
ムハンマドとイエスの格の違い
皇帝も大富豪も神の奴隷
なぜムスリムは1日5回メッカに向けて礼拝するのか?
イスラームの方程式は常に「宗教>国家」
ムスリムがめざす「緑園」とは?
キリスト教は男女平等で、イスラームは男性中心主義?
キリスト教とイスラーム、それぞれの「最後の審判」
格差を是正するイスラームの優れた仕組み
法の下の平等と神の前の平等
第4章 イスラームはどこへ向かうのか
世界の文化、科学、経済をリードしたイスラーム
今も生き続ける「十字軍」という亡霊
ジハードの本質は「反撃」
オスマン帝国の解体とイスラーム権威の終焉
イスラーム諸国がかたくなに進んだ道
核兵器の開発も『コーラン』に従う
変わらないイスラームのよさ
混迷の源流となったソ連のアフガニスタン侵攻
〝蜂の巣〟をつついたアメリカの大罪
イスラーム諸国とキリスト教国の非対称な戦い
イスラームが日本に広がらない理由
日本はイスラームとどうつき合うべきか?
イラン革命の持つ意味
終 章 人間はなぜ宗教を求めるのか
今、歴史の逆流が起きている
欲望を抑える「スーパーエゴ」としての宗教
宗教が持つ強力なアイデンティティ
法律の役割も担った宗教
アニミズムがもたらした豊かさ
なぜギリシャ神話は「ギリシャ教」と呼ばれないのか?
神と民をつないだシャーマン、天皇
無宗教の社会主義、共産主義が引き起こした〝熱狂〟
宗教+物語=近代国家!?
ISBN:9784828422893
。出版社:ビジネス社
。判型:B6変
。ページ数:208ページ
。定価:1000円(本体)
。発行年月日:2021年06月
。発売日:2021年06月03日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM。