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世界から青空がなくなる日

自然を操作するテクノロジーと人新世の未来

著:エリザベス・コルバート
訳:梅田智世

紙版

内容紹介

バラク・オバマ、ビル・ゲイツ絶賛

成層圏にダイヤモンドをまいて、太陽光を反射し地球を冷やす
――その結果、私たちは青空を失うことになるかもしれない
 
人間はこれまでに自然を思いのままにしようとした結果、環境を破壊してきた。
そして今、気候変動や生物多様性の危機を解決するため、
最新のテクノロジーを駆使し、さらなるコントロールを試みようとしている。

・川に電気を流し外来種のコイを操る「電気バリア」
・温暖化の海を耐え抜くサンゴをつくりだす「進化アシスト」
・毒を分泌するオオヒキガエルを無毒化する「遺伝子ドライブ」
・大気中のCO2を回収して石に変える「DAC装置」
・空にダイヤモンドをまいて地球を冷やす「ソーラー・ジオエンジニアリング」

こうした技術は自然を救う希望か、それとも絶望か?
『6度目の大絶滅』でピュリッツァー賞を受賞した作家による、待望の最新作。

全米各紙誌絶賛!!
ウェインライト賞 ライティング部門最終候補
ワシントン・ポスト紙 年間最優秀書籍10冊 
タイム紙、エスクァイア誌、パブリッシャーズ・ウィークリー 年間最優秀書籍に選出

目次

【第1部】川を下って
第1章 シカゴ川とアジアン・カープ
第2章 ミシシッピ川と沈みゆく土地

【第2部】野生の世界へ
第3章 砂漠に生息する小さな魚
第4章 死にゆくサンゴ礁
第5章 CRISPRは人を神に変えたのか?

【第3部】空の上で
第6章 二酸化炭素を石に変える
第7章 ソーラー・ジオエンジニアリング
第8章 過去に例のない世界の、過去に例のない気候

著者略歴

著:エリザベス・コルバート
ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙記者を経て、1999年より『ニューヨーカー』誌記者として活躍。前作『6度目の大絶滅』(NHK出版)でピュリッツァー賞(ノンフィクション部門)を受賞。2度の全米雑誌賞、ブレイク・ドッド賞、ハインツ賞、グッゲンハイム・フェローシップなど数々の受賞歴がある。現在は夫と子どもたちとともに、マサチューセッツ州ウィリアムズタウン在住。
訳:梅田智世
翻訳家。訳書にレイヴン『キツネとわたし』、ウィン『イヌはなぜ愛してくれるのか』(以上、早川書房)、サラディーノ『世界の絶滅危惧食』(河出書房新社)、パルソン『図説 人新世』(東京書籍)、オコナー『WAYFINDING 道を見つける力』(インターシフト)などがある。

ISBN:9784826902533
出版社:白揚社
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ