出版社を探す

魚をまるごと食べたい

著:水口 憲哉

紙版

内容紹介

頭のてっぺんからしっぽの先まで、骨から皮まで、海と魚をおいしく食べたい! 魚のおいしいわけから海の環境までを考える1冊。

目次

序章  魚をまるごと食べたい
   頭の先からしっぽの先まで、皮から骨まで 
   生まれる前から親まで、その一生を 
   魚の生きている水の中から口に入れるまで 


第1章 おいしい魚を食べたい



1 やっぱりタイは美味なり 
  味噌汁、浜焼き、祝島の膳 
  タイといってもいろいろ 
  『鯛のお料理』(一九○六年刊)はすごい 
2 おいしかった魚 
  忘れられないあの味この味 
  まだまだ続くおいしい話 
  期待したほどではなかったもの 
  幸せな魚の食べ方 
3 お金を出せばおいしい魚は食べられるか 
  近所の魚屋さん 
  つき合っている漁師さんの魚は食べられない 
  いちばん高い魚は何か 
  安くておいしいもの 
  鮭弁の苦労 
  食べたい魚と食べさせられている魚 
  楽しくない魚の食べ方 
  日本における魚の食べ方 


第2章 魚の生ぐさくて人間くさい話



1 シジミ 
2 ホッキガイ 
3 イシダイ 
4 ウマヅラハギ 
5 オイカワ 
6 テナガエビ 
7 バイ 
8 マダコ 
9 イセエビ 
10 スルメイカ 
11 キンメダイ
12 ハタハタ 


第3章 旅で出会った魚の話
1  サメ  宮城県気仙沼・三重県紀伊長島 
2  韓国のアサリ畑  韓国・水月里 
3  アオノリ畑  愛媛県肱川 
4  ホヤ  岩手県大船渡・韓国忠武 
5  定置網  三重県熊野市 
6  魚市場で見た小さい魚  富山県氷見 
7  アカマンボウ  宮崎県富島 
8  漁協のはり紙 
9  魚の行商  愛知県常滑ほか 
10 新鹿の魚屋さん  三重県熊野市 
11 冬瓜・イカ・コンニャク  中国の低カロリー食 
12 各地の干物づくり風景  遊木浦、日間賀島、勝浦 
13 サンマの開き  気仙沼産・自家製 
14 ユムシを食べる  中国・海南島の市場 
15 ホシムシを食べる  中国・厦門 
16 ジャコのふりかけ  中国のホテル 
17 食堂のショウケース  青森県階上 
18 アマダイのタイメン  愛媛県宇和島 
19 タコの入った駅弁  広島県三原、山形県鶴岡 
20 旅館の朝食  三重県神島、福島県原釜 
21 食べたしるし  千葉県太東の台所 

第4章 どうして魚はおいしいのか



1 食べ物で決まる魚の食味 
  栄養ピラミッドと植物プランクトンを食べる魚 
  付着藻類(苔)を食べる魚 
  草を食べる魚 
  海藻を食べる魚 
  動物プランクトンを食べる魚 
  クラゲを食べる魚 
  おいしいものを食べている魚はおいしい 
  ブリはもともとイワシを食べている 
  共食いに限りなく近いトロの味 
  おいしいとはどういうことか 
2 食べられない魚はない 
  「食べない」のと「食べられない」との違い 
  天敵、捕食者は必ずいる 
  魚のゲテモノ食いには負ける 
  釣り餌はうまい 
  皮から骨まで食べる 
  生殖巣、稚魚、若魚、親魚、そして死体まで 


第5章 魚をおいしく食べたい



1 季節の魚 
2 季節になると食べたくなる料理 
3 干して食べる 
4 漬けて食べる 
5 豆と海藻と小魚 
6 朝鮮料理三種 

あとがき

ISBN:9784822895167
出版社:七つ森書館
判型:4-6
ページ数:230ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:1995年