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山形の村に赤い鳥が飛んできた

小川紳介プロダクションと過ごした25年

著:木村 迪夫

紙版

内容紹介

成田空港反対闘争の三里塚から、過激派(?)映画製作集団が長閑な山里にやってきた。どこの馬の骨かもわからん小川プロがベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞!? 村人との悲喜交々を描く。

目次

まえがき

第1章 小川伸介と牧野村
     小川紳介が来た
     「赤い鳥が飛んできた」
     山形国際ドキュメンタリー映画祭の始まり
     荒蕪地耕し米稔る
     小川プロと牧野村
     他所者、契約組合に入る
     冷徹なまでの映像作家の眼
     短編映画三本のいきさつ
     ゴミ焼却場記録映画の顛末
     〝結い〟おこしから解散まで
     真壁仁の詩碑「峠」建立の前後
     無口な百姓が口を開くまで
     二本の映画と残されたことば
     村中挙げての取り組みになるまで

第2章 小川紳介点描
     小川さんは夜ごと燃えたぎる
       火のごとく赤く熱っぽく喋りつづけた
     もう一つの映画祭
     マギノ衆は人がいい
     時空超え一揆の叫び揺りさまされた村の心
     小川紳介の死
     虚構の村の人々へ 寿町の「生活館」

第3章 小川紳介と木村迪夫の青春──佐高信が尋ねる
     小川紳介に出会う
     村から家族から、大反対
     小川紳介の魅力
     牧野村の暮らし
     詩人・真壁仁とのつながり
     米作りとその記録
     『一〇〇〇年刻みの日時計』撮影秘話/小川プロはわたしの青春そのもの

初出一覧

著者略歴

著:木村 迪夫
山形県上山市生まれ。山形県立上山農業高等学校定時制課程卒業。卒業と同時に自営農として今日に至る。詩人、作家。2003年に『いろはにほへとちりぬるを』で日本現代詩人賞、2009年に『光る朝』で第16回丸山薫賞受賞。主な著書に『木村迪夫詩集』(土曜美術社出版販売)『ゴミ屋の記』(たいまつ社)『減反騒動記』(樹心社)『新編真壁仁詩集』(土曜美術社出版販売)『百姓がまん記』(新宿書房)他多数。

ISBN:9784822810092
出版社:七つ森書館
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2010年04月
発売日:2010年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF