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ひと目でわかるAzure 基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築

改訂新版

著:横山 哲也

紙版

内容紹介

あの人気書籍に待望の改訂新版が登場! 2015年発行の『ひと目でわかるAzure』を、新ポータルに完全対応させ、管理手法をARM(Azureリソースマネージャー)ベースに新しく書き換えました。ほかにも仮想マシン上のOSをWindows Server 2016/Windows 10に対応させ、Linuxも執筆時点の最新バージョンに合わせて記載内容を全面的に見直しています。AzureのIaas機能を評価・学習したい個人ユーザー、システム管理者にぜひお勧めします。

――――――――――「改訂版まえがき」より抜粋――――――――――
 1980年代に登場した「パーソナルコンピュータ(PC)」は、「自分だけのコンピューターが使える」という「わくわく感」がありました。しかし同じコンピューターであっても、PCと企業システムでは構成が大きく違います。企業システムでは、複数のサーバーを連携させることで、高い機能と信頼性を実現していますが、PCは1台で利用するのが基本です。仮想マシンを使うこともできますが、個人用のPCで企業システムを構築するのは性能的にも容量的にも限界があります。
 一部のパワーユーザーは自宅にサーバーラックを持ち、企業システムとほぼ同等の環境を構築しているようですが、場所も費用も現実的ではありません。フリーランスのプログラマーが、企業システムのプロトタイプを自宅で構築するのは、現在でもかなり無理があります。
 そこで利用したいのがクラウドサービスです。使いたいときに、使いたいだけ使い、使った分だけ払えばよいので、短時間の利用であれば最小限の出費で抑えられます。継続的な運用を行う場合は、クラウドの方が安いとは言い切れない場合もありますが、一時的な運用ではクラウドが圧倒的に有利です。サーバーの学習教材や、テスト環境としては最適でしょう。
 クラウドを利用することで「自分だけの(企業システムと同等の構成の)コンピューターが使える」という「わくわく感」を体験していただければ幸いです。
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目次

第1章 Microsoft Azureの概要
1 クラウドコンピューティングとは
2 Microsoft Azureとは
3 Microsoft Azureを使うには
 コラム ユーザーアカウントの確認
4 管理ツールとデプロイモデル

第2章 仮想マシンを作ってみよう
1 仮想マシンとは
2 ネットワークセキュリティグループを作るには
3 リソースグループを作るには
4 クラウドサービスを作るには(クラシックモデル)
 コラム データセンターの地域(リージョン)
5 ストレージアカウントを作るには
 コラム ストレージアカウントが提供するサービス
6 仮想ネットワークを作るには
7 仮想マシンを作るには(リソースマネージャー)
 コラム IPアドレス
 コラム 仮想マシンのサイズ
8 仮想マシンを作るには(クラシックモデル)
9 仮想マシンを管理するには(Windows編)
 コラム Windowsを日本語化する
10 仮想マシンを管理するには(Linux編)
11 仮想マシンのサービスを公開するには(クラシックモデル)
12 仮想マシンを任意のホスト名で公開するには
 コラム Microsoft Azure以外のIaaSは
13 仮想マシンの起動・停止・削除を行うには

第3章 仮想マシンイメージを作ってみよう
1 仮想マシンイメージとは
 コラム OSイメージとVMイメージ
2 仮想マシンイメージを作る前にすることは(Windows編)
 コラム SysPrepのGUI
 コラム SysPrepは本当に必要なのか
3 仮想マシンイメージを作る前にすることは(Linux編)
4 仮想マシンイメージを作るには(リソースマネージャー)
 コラム リソースマネージャーとJSONファイル
5 仮想マシンイメージを作るには(クラシックモデル)
6 仮想マシンイメージを使うには(リソースマネージャー)
 コラム 仮想マシンの展開時エラー
7 仮想マシンイメージを使うには(クラシックモデル)
 コラム アップロードしたVHDディスクの指定
 コラム イミュータブルインフラストラクチャー
8 管理ディスクと仮想マシンイメージ

第4章 仮想マシンイメージを冗長化しよう
1 スケールアップとスケールアウト
2 仮想マシンをスケールアップするには
3 仮想マシンを冗長化するには:可用性セットの構成(リソースマネージャー)
4 仮想マシンを冗長化するには:可用性セットの構成(クラシックモデル)
 コラム 可用性セットのメンバー
5 リソースマネージャーの仮想マシンをスケールアウトするには:ロードバランサーの構成
6 クラシックモデルの仮想マシンをスケールアウトするには:負荷分散セットの構成
7 共有データを構成するには
8 データディスクを追加するには
 コラム Azureの仮想マシンのディスク構成
9 高速で大容量のデータディスクを構成するには

第5章 仮想ネットワークを構成しよう
1 仮想ネットワークを作成するには
 コラム 「ハブ」「スイッチ」「ネットワーク」
 コラム クラシックポータルで作成したクラシックモデルの仮想マシン
2 仮想マシンを仮想ネットワークに配置するには
 コラム IPアドレスの構成規則
3 IPアドレスを固定するには
4 独自のDNSサーバーを参照させるには
5 仮想ネットワークを社内ネットワークと接続するには:VPNゲートウェイ
6 ポイント対サイト接続を構成するには:証明書の準備
 コラム 自己署名ルート証明書を使う理由
7 リソースマネージャーでポイント対サイト接続を構成するには:Azure側の構成
8 リソースマネージャーでポイント対サイト接続を構成するには:社内側の構成
9 クラシックモデルでポイント対サイト接続を構成するには
10 VNET間接続を構成するには
 コラム VPNゲートウェイの管理画面
11 VNETピアリングを構成するには
 コラム VNETピアリングのリモートゲートウェイ

第6章 Azureにバックアップしよう
1 Azureで利用可能なバックアップ
2 Azureバックアップを準備するには
3 Azureバックアップを実行するには
4 Azureバックアップから復元するには
5 Azureバックアップを停止するには
6 Azure VMバックアップを実行するには
 コラム 仮想マシンブレードからバックアップする
7 Azure VMバックアップから復元するには
8 Azure VMバックアップを停止するには
9 バックアックに対する課金

第7章 まとめ ~ Webアプリケーションサーバーを構築しよう
1 基本設計を行う
2 仮想ネットワークを構成する
3 仮想マシンテンプレートを構成する
4 仮想マシンを展開する
5 バックアップ計画を立てる

著者略歴

著:横山 哲也
1987年に日本ディジタルイクイップメント株式会社に入社、1996年にグローバルナレッジネットワーク株式会社に移籍、現在に至る。主な業務はWindows関連教育コースの企画・開発・実施。2008年からHyper-V研修、2014年からAzure研修、2015年からSoftLayer(現Bluemix Infrastructure)研修を担当。共著書に『グループポリシー逆引きリファレンス厳選92』(日経BP社、2013年)などがある。2003年より13年間連続でMicrosoft MVPとして表彰される。個人ブログは「ヨコヤマ企画」。

ISBN:9784822298999
出版社:日経BP
判型:B5変
ページ数:268ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2017年05月
発売日:2017年05月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB