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これならわかる コーポレートガバナンスの教科書

著:松田 千恵子

紙版

内容紹介

「コーポレートガバナンスとは、トップを交代させること」。著者は、コーポレートガバナンスをこう定義します。コーポレートガバナンス改革元年ともいわれる2015年。スチュワードシップ・コードの制定に次ぎ、コーポレート・ガバナンスコードが制定され、社外取締役の実質的義務化も行われるなど、安倍政権の成長戦略の目玉のひとつとなっています。

しかし、コーポレートガバナンスは仕組みをつくるだけでは機能しません。実効性のある運用を行うためには、コーポレートガバナンスの本質の理解がとても重要になってきます。

本書では、コーポレートガバナンスにかかわる実務を担うビジネスパーソンの方々に、コーポレートガバナンスとはなにか、なぜ今、企業のガバナンスが重要とされているのかについて、わかりやすく解説します。

さらに、コーポレートガバナンスについての理解が必要になる背景には、海外も含めた子会社管理など、日本企業にグループ経営の視点を含めた、マネジメントの変革が求められていることがあります。グループ経営の現場で、担当者が抱えている悩みや課題は大きくなっています。本書は、こういった現場の悩みにもこたえる実践書になっています。

目次


【第1章】企業をめぐる環境変化とコーポレートガバナンス
 第1節 なぜ今「ガバナンス」なのか
 第2節 日本企業の来し方を知るとよくわかる
 第3節 制度変化のおさらい――こんな変化が押し寄せている

【第2章】身も蓋もないガバナンスの話
 第1節 コーポレートガバナンス・コードの本質は何か
 第2節 株主はなぜガバナンスに関心を持つのか
 第3節 経営者に交代を迫れるか
 第4節 いかに「責任転嫁」する仕組みをつくるか

【第3章】「マネジメントへの規律づけ」は機能するのか
 第1節 なぜ「委員会」が注目されるのか
 第2節 取締役会の実効性を担保する
 第3節 社外取締役は里山である
 第4節 そもそも「マネジメント」はなされていたのか?

【第4章】「カイシャとあなた」は何をしなければならないか
 第1節 ComplyしたらExplainしなくていいのか
 第2節 自社の将来像を説明できるか
 第3節 会社の数字をどうつくるか

【第5章】「ガバナンスの担い手」になったらどうするか グループ経営とガバナンス
 第1節 実は難しい「子会社ガバナンス」
 第2節 子会社は親会社の「鏡」
 第3節 「おカネ」によるガバナンスと経営管理
 第4節 本社力をどう鍛えるか
 第5節 「人」によるガバナンスと人材育成

ISBN:9784822279240
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2015年08月
発売日:2015年08月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ