出版社を探す

ビジネスパーソンのためのSDGsの教科書

著:足達 英一郎
著:村上 芽
著:橋爪 麻紀子

紙版

内容紹介

注目のSDGs(持続可能な開発目標)をビジネスの視点で解説。
15の産業グループ別にSDGsのリスクと機会を分析する。
企業担当者、金融市場関係者必読の書。

「企業はSDGsを経営にどう位置づけるべきか?」
「『17の目標への紐づけ』の先にあるものは?」
「なぜ投資家がSDGsに関心を示すのか?」
「SDGsからみる金融市場の未来とは?」――その答がここにある

2030年を目指した国連の持続可能な開発目標、SDGsが時代のキーワードになっている。
中期経営計画にSDGsを取り込む企業も登場した。
新規事業立案や企業価値向上にどのように生かしていくのか。
新たに登場したSDGs関連の金融商品など、ESG(環境、社会、ガバナンス)
投資との関係を明らかにしながら、企業の活用法を紹介する。

第1部は、SDGsの成り立ちや企業にまつわるSDGs推進の動きを解説する。
各業界の代表的な取り組みを紹介するとともに、SDGsの具体的な活用方法を探る。
既存の製品・サービスを棚卸してSDGsを経営に位置付けるとともに、
情報開示をいかに進めるか、将来の成長とリスク回避につなげるための考え方を紹介する。
 そして、近年急拡大しているESG(環境・社会・ガバナンス)投資とSDGsとの
関係にも踏み込み、金融市場の今後の展望を明らかにし、さらに民間企業がESG投資を
呼び込むためのビジネスの展開方法を解説する。

第2部は「食品・飲料品」「建設・不動産」「鉄鋼・非鉄金属」
「機械・精密機械」「輸送用機器」など15の産業グループ別にSDGsに
取り組んだ場合の機会と、SDGsに向き合わなかった場合のリスクを分析する。
どのような分野にビジネス機会があるのかについても紹介する。

目次

◆はじめに
◆本著の構成
◆第1部 ビジネスと金融からSDGsを読み解く
 1.SDGsとは何か
  (1)SDGs採択までの背景
   MDGsからSDGsへ -普遍的な国際目標-/策定プロセスとステークホルダ/目標設定と求められるアプローチ方法/資金需要と期待される資金源
  (2)SDGsと企業
   SDGsのリスクと機会/企業行動指針‐SDG コンパス-/業界別取り組み事例集 -SDGs Industry Matrix-/企業によるSDGsの情報開示 - Business Reporting on the SDGs-/企業側のレスポンス
  (3)日本におけるSDGs -政府と企業の動きを中心に-
   日本のSDGs達成状況の評価/政府のSDGs実施指針、SDGsアクションプラン2018/なぜ政府がSDGsを進めるのか/
   民間企業の現状認識 -経営陣に求められる理解促進-/経団連 -企業行動憲章の改定-/各ステークホルダーへの期待
 2.金融市場とSDGs
  (1)なぜ、投資家がSDGsに関心を示すのか
   投資家からの高い期待/機は熟していた
  (2)金融市場におけるカタリスト
   気候リスクの主流化/グリーンボンド市場の成長/インパクト投資市場の成長
  (3)SDGsから見た金融市場への期待
   マイクロファイナンスによる金融包摂(SDGsターゲット1.4、8.10)/持続可能な農業・畜産業・漁業のための金融(SDGsターゲット2.c)/
   農産物デリバティブ市場の機能(SDGsターゲット2.3)/女性活躍のための金融(SDGsターゲット5.a)/中小零細企業やベンチャー支援(SDGsターゲット8.3、9.3)/
   送金コスト引き下げとフィンテック(SDGsターゲット10.c)/途上国におけるインフラ開発(SDGsターゲット9.a)/保険(SDGsターゲット3.8、8.10、11.b)
  (4)意思を示す投資家、それに応える金融市場
   投資家の視点:自分の勘定をどこに振り向けるのか/資産運用:商品・サービスとしての付加価値/
   金融市場を後押しするステークホルダー:そして、メインストリームへ/資金調達手法の視点:色のついたお金のループ
  (5)SDGsに貢献する金融市場となるために
   責任投資原則によるSDGsの促進/ポジティブ・インパクト・ファイナンス原則の浸透/求められる投資効果:インパクト評価の普及/国を挙げた取り組み:オランダの例から
  (6)SDGsからみる金融市場の未来
   時間軸の悲劇を回避する/使途にこだわる投資家になる/インパクトを企業評価に反映する:三次元か、二次元か/持続可能性資本主義への挑戦
 3.企業はSDGsをどう経営に位置づけるべきか
  (1)日本企業にとって魅力的なSDGs
  (2)SDGsが求めるマテリアリティ・配慮事項
   自社のマテリアリティの考え方/SDGs達成に貢献する企業の取り組み類型と事例
  (3)企業の取り組みへのヒント
   自社の事業を17の目標に紐付けることの意義/既存の製品・サービスをたな卸ししてみよう(ロジックモデルの効用/インパクト評価を試みよう/
   17の課題を表の右におくのか、左におくのか/内需中心の企業でも取り組みはできる/SDGsをバブルに終わらせないために
◆第2部 産業別・SDGsのリスクと機会
 1.農林水産
 2.食品・飲料品
 3.建設・不動産
 4.石油・化学
 5.鉄鋼・非鉄金属
 6.機械・精密機械
 7.輸送用機器
 8.医療
 9.繊維・アパレル
 10.生活資材
 11.流通
 12.エネルギー
 13.運輸
 14.観光
 15.情報通信

ISBN:9784822257002
出版社:日経BP
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2018年03月
発売日:2018年03月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ