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物理学者の墓を訪ねる

ひらめきの秘密を求めて

著:山口 栄一

紙版

内容紹介

「ニュートンが万有引力の法則を発見した瞬間」「湯川秀樹が中間子を思い付いた瞬間」――。偉大な物理学者たちによる「創発」は、いかなるプロセスから生まれたのか。著作や論文にも記されていないひらめきの秘密は、「墓」にあった。

物理学者の墓石に刻まれた文字からは、生前の業績だけではなく、遺族や友人たちの思いや、亡くなったときの時代背景などが浮かび上がってくる。自らも物理学者であり、数々のベンチャー企業を創ってきた筆者が、世界を変えた天才たちによる創発の軌跡をたどるとともに、現代のイノベーション論にも言及するスケールの大きな著作。

目次

プロローグ:ひらめきの秘密を求めて
第1章:アイザック・ニュートン――遊び心満載の“遊園地”
第2章:ルートヴィッヒ・ボルツマン――悲劇の痕跡をたどる
第3章:マックス・プランク――“宇宙の設計図”を刻む
第4章:ルイ・ドゥ・ブロイ――孤高の精神を象徴
第5章:エルヴィン・シュレーディンガー――書き換えられた方程式
第6章:ヴェルナー・ハイゼンベルク――深い森にひっそりと
第7章:リーゼ・マイトナー――苔むし朽ちかけた墓石
≪インタビュー≫墓の各国事情――大石眞に聞く
第8章:長岡半太郎――伝統と形式にとらわれず
第9章:大河内正敏――大名家の末裔、合葬の謎
第10章:仁科芳雄――弟子たちに見守られて
第11章:朝永振一郎――正墓はどこにあるのか
第12章:湯川秀樹――京都の知恩院に眠る
第13章:久保亮五――公式と自筆サイン
エピローグ:堀場雅夫の「ヒツまぶし人生」

ISBN:9784822237325
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2017年02月
発売日:2017年02月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PH