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失敗の活かし方100の法則

著:桑原 晃弥

紙版

内容紹介

失敗なくして成長なし。
失敗は「最高の教科書」だ。
リスクを恐れず、その場しのぎに逃げず、「失敗する勇気」を持って堂々と立ち向かえ

失敗を成功の種に変え、みんなの財産にするための100の法則を取り上げた1冊。

企業にとっても、ビジネスパーソンにとっても「失敗」というのはできれば避けたいものの1つです。特に子どもの頃から学校で優等生だった人にとって失敗は恥ずかしいことであり、できるだけ失敗をしないようにと注意しながら生きてきただけに、大人になってからも失敗を恐れ、失敗をしない生き方、仕事の仕方をしたいと考える傾向があります。

たしかに命に関わる仕事であれば、テレビドラマではありませんが「私、失敗しないので」と言いたいところですが、ビジネスの世界では「絶対に失敗をしない」ということはあり得ませんし、むしろ今の時代には「良い失敗の仕方」をすることが重要になっています。

かつてはものづくりにおいても、先行する企業がつくり成功した製品を見て、それよりもちょっと良いものを少し安くつくり、そこからは資金力や販売力にものを言わせて先行する企業を抜き去っていくというやり方も可能でした。
 しかし、今の時代にはIT企業がそうであるようにどこよりも早くスタートを切り、急速に大きくなった企業が市場の圧倒的な覇者となっていくため、後続の企業があとから追いつくことなどほぼ不可能になりつつあります。そこでの先行する企業の仕事のやり方は「アイデアがあったらものをつくり、市場に出し、ユーザーの声を聞きながらどんどん改善をしていく」というものです。当然、その過程ではいくつもの失敗があるわけですが、その失敗も「できるだけ早くやる」、ダメならすぐに撤退する「良い失敗のやり方」をすることで失敗を上回る大きな成功を手にしています。

 こうしたやり方は日本でもソフトバンクやユニクロ、さらにはトヨタなども得意としているところですが、大半の企業にとってはむしろ苦手なやり方と言えます。しかし、これではこれからの時代に勝つことはできません。そこで、本書では日本のビジネスパーソンが苦手としながらも、今後の成功に欠くことのできない「失敗の活かし方」を取り上げることでこれからの仕事のやり方に役立ててもらいたいと考えております。

目次

第1章 失敗を「活かしきる」からこそ成功できる
第2章 失敗は「見える化」して、同じ失敗を繰り返さないための「改善」を
第3章 失敗を活かす仕事術
第4章 失敗を恐れず「まず、やってみる」を習慣にしよう
第5章 失敗を「みんなの財産」にしよう

著者略歴

著:桑原 晃弥
1956年広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者を経てフリージャーナリストとして独立。トヨタからアップル、グーグルまで、業界を問わず幅広い取材経験を持ち、企業風土や働き方、人材育成から投資まで、鋭い論旨を展開することで定評がある。
主な著書に『ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『スティーブ・ジョブズ名語録』(PHP文庫)、『トヨタのPDCA+F』(大和出版)、『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』(文響社)など多数。JMAMでは『トヨタ式考える力』『グーグルに学ぶ最強のチーム力』『整理・整頓100の法則』『ほめ方・叱り方100の法則』『すぐやる人になる仕事術100の法則』など多数の作品がある。

ISBN:9784820729259
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ