幸福論 くじけない楽観主義
著:アラン
訳:住友 進
紙版
内容紹介
「幸福であることは他人に対する義務」「幸福に対する第一の規則、それは他人に自分の不幸を話さないこと」などの名言、箴言で知られるアランの『幸福論』。戦争の不安に取り巻かれた二〇世紀初頭のフランスにおいて、「幸福とは何か」を哲学的視点から綴ったエッセイが原典です。
『幸福論』といえば行間を読めなければ理解できないといわれますが、本書では著者アランの語り口を損なわず、読みやすく、わかりやすく現代語訳したうえで、原書が書かれた当時の状況の解説も加えながら、興趣深く読めるように工夫しています。
目次
まえがき 『幸福論』の読み方
第1部 百年前の古典をいま読む意味
・『幸福論』ってどんな本?
・アランってどんな人?
・アランが生きた時代
・影響を受けた人たち
・情念を知る
第2部 全訳『幸福論』
1 身体と心について
2 自分について
3 対人関係について
4 幸福について
第3部 哲学書としての『幸福論』
・世界三大幸福論とは
・アランの思想と楽観主義