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「欲望」の生産性 完結

欲望と人間、そしてビジネス

著:上原征彦

紙版

内容紹介

生産性の原点は、人間の「欲望」にある
ビジネス(商業や経済活動)は、「金欲」と「我欲」、および「開発欲」の3つの欲が相互に関連し合って展開されている。
人間を多様な欲望の集合体として見なしつつ、欲望から人間と人間自らが織りなす社会を構想・議論できる方向に導きたい。このことは、人間の特性を把握するためには欲望が最適な変数となるであろう、という期待と観点に立っている。それだけではない。欲望は、人間の生活・諸行為を駆動するエネルギーとして位置づけることもできるであろう。このような問題意識に依拠しつつ、欲望という切り口から人間を新たに捉え返すことによって、人間の社会的行動、なかでも、そのビジネス行動の本質的特性を導き出す。
本書は、人間の行動の根源となる「無意識の心的エネルギー」=「欲望」を起点に、欲望のメカニズムを解明することで、激変するビジネス環境を乗り越える視点を提示する。

目次

第Ⅰ部 欲望が駆動する人間とビジネス

 第1章 「欲望」とは何か

 第2章 マーケティングと組織文化

 第3章 ビジネスを発動する「欲望」


第Ⅱ部 人間(欲望の主体)を考察する科学:規範科学の正統性

 第4章 正統派経済学を考える/第5章 人間行動を捉える研究


第Ⅲ部 日本ビジネスの展望

 第6章 変曲点の時代

 第7章 マーケティング革新

 第8章 実力主義の実践

 第9章 社会を取り巻く環境の変化

 第10 章 企業創生の道

著者略歴

著:上原征彦
公益財団法人流通経済研究所 理事・名誉会長
株式会社コムテック22 代表取締役

東京大学経済学部卒。日本勧業銀行(現みずほ銀行)財団法人流通経済研究所、明治学院大学経済学部教授、ペンシルベニア大学客員教授、明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授を経て現職。2010 年~ 2014 年に公益財団法人流通経済研究所理事長、現在は理事。専攻はマーケティング戦略論、流通論。公益社団法人日本通信販売協会会長、産業構造審議会流通部会・サービス部会長を歴任し、現在、公益財団法人日本ヘルスケア協会理事を務める。 主な著書に『マーケティング戦略論―実践パラダイムの再構築 』(有斐閣) 、『創発する営業』『価値づくりマーケティング 』(丸善出版) 、ワード・ハンソン著 『インターネット・マーケティングの原理と戦略』(日本経済新聞社、共訳) がある。

ISBN:9784820121459
出版社:日本生産性本部(生産性出版)
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJS