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社会・経済を学ぶ

韓国の社会はいかに形成されたか

著:水野 邦彦

紙版

内容紹介

数十年にわたる国家主義統合と経済成長、その陰での民族抑圧構造、覆い隠されてきた「過去事」とその清算運動、米国・日本の関与とグローバル化のなかで、韓国社会を把握。

目次

はしがき
第一編 社会経済史の論点   
 第1章 解放八年史 米軍政/親日派/解放三年史ほか 
 第2章 国家社会主義的経済発展 発展のイデオロギー/「経済成長」ほか
 第3章 国家・民族・近代化 「反規律社会」/国家社会主義/民族主義ほか
 第4章 一九八〇年光州 光州民衆抗争の経緯/抗争の社会経済的背景ほか
 第5章 「過去事」とイデオロギー 「過去事」整理/イデオロギーほか
 第6章 IMF事態 「IMF事態」の発生/財閥と金融システムほか
 第7章 IMF事態以降の貧困と労働 貧困/労働市場の不安定ほか
 第8章 階級 階級の形成/階級意識の概念ほか
 第9章 社会構成体論争 論争の経緯/マルクス主義のありようほか
 第10章 グローバル化から連帯へ グローバル化の原理/「東アジア共同体」の論調
 第11章 環境運動と環境思想 社会思想形成の背景/生活環境と労働環境ほか
第二編 人間を取り巻く今日的論点
 第12章 尊厳の論調(Ⅰ) 人権/生命不可侵ほか 
 第13章 尊厳の論調(Ⅱ) 平等・不平等/国家暴力
 第14章 景観論 環境と景観/伝統的村落の景観ほか
 第15章 韓国で受け止めた〈3・11〉 東日本大震災/韓国人の対応ほか
第三編 朝鮮半島と向き合う日本 
 第16章 朝鮮半島と向き合わない日本 支配者意識なき植民地支配/敗戦後日本の朝鮮軽視ほか
 第17章 敗戦後日本の社会意識 〈虚脱〉と意識の連続性/自己肯定的生活保守主義ほか
 第18章 朝鮮半島と向き合うために 日本の固定観念/韓国から見る分断ほか
あとがき 

ISBN:9784818825253
出版社:日本経済評論社
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年04月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB