出版社を探す

レジリエンスエンジニアリング応用への指針

レジリエントな組織になるために

編:Christopher P. Nemeth
編:Erik Hollnagel
監:北村 正晴

紙版

内容紹介

■レジリエンスエンジニアリングの現場での実践事例と応用への指針
 本書は、レジリエンスエンジニアリングを現場で実践した事例を数多く紹介することで、その取組みの指針を示しています。具体的には、自然災害対応、ガス供給インフラ、医療、情報システム、建設、鉄道、9.11テロからの復旧などにおいて、どのようにレジリエンスエンジニアリングの考えを応用・実践したかを解説しており、これらの事例からレジリエンスエンジニアリングを産業の現場にどのように取り込むか、その示唆が得られる内容となっています。

<レジリエンスエンジニアリングとは>
 失敗や故障に着目し、その原因を取り除くことで安全性の向上を目指す従来の方法論とは異なり、システムがさまざまな外乱や不確実さの影響を受けていながらも、それらを乗り切って動作を継続している理由を探求することを通じて安全性を高める方法論。

目次

第1章 困難化しつつある目的に到達するための創発的手段 ─安全と持続可能なための社会的レジリエンス
第2章 大規模技術システム(LTS)の安全オペレーションのための記述と対処法 ─最初の省察
第3章 根本的および状況的サプライズ ─レジリエンスの意味にかかわる事例研究
第4章 説明責任を果たせる原子力安全を実現するためのレジリエンスエンジニアリング
第5章 安全パフォーマンス測定システム ─レジリエンスエンジニアリングからの理解
第6章 適応的パフォーマンスから学習するためのフレームワーク
第7章 レジリエンスはマネジメントされなくてはならない ─レジリエンスアプローチを含む安全マネジメントプロセスの提案
第8章 レジリエントな社会技術システムの設計が抱える課題の事例研究
第9章 レジリエンスエンジニアリング理論とチームパフォーマンスの理論的解釈の整合化に関する考察
第10章 脆弱性を認識したレジリエンスの設計
第11章 レジリエントパフォーマンスのセンサー駆動型発見、グラウンド・ゼロでの瓦礫撤去事例
第12章 レジリエントな組織になるために

著者略歴

編:Christopher P. Nemeth
Christopher P. Nemeth
 学術博士。
 Applied Research Associates社のカテゴリーIII主任研究員でグループリーダー。医療、輸送、製造業などを含む多様な応用分野を対象とした設計およびヒューマンファクターに関するコンサルティングを実施。
編:Erik Hollnagel
Erik Hollnagel
 学術博士。
 南デンマーク大学教授ならびに南デンマーク地方品質向上センター主席コンサルタント、ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)客員フェロー、リンショッピン大学(スウェーデン)名誉教授。

監:北村 正晴
北村 正晴
 東北大学名誉教授、株式会社テムス研究所 所長
 1942年、盛岡市生まれ。
 1970年東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程単位取得退学。
 同年、東北大学工学部助手、1992 年東北大学工学部教授。原子力プラント監視診断技術、ヒューマンファクター研究などに従事。
 2005年3月東北大学定年退職。東北大学名誉教授。
 2005年4月より東北大学未来科学技術共同研究センター客員教授。
 2012年3月株式会社テムス研究所所長、現在に至る。

ISBN:9784817196323
出版社:日科技連出版社
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ