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水墨画の教科書

現代感覚で描く

著:伊藤 昌
著:久山 一枝
著:根岸 嘉一郎

紙版

内容紹介

日本の伝統文化に根付き、その独自な表現が大きな魅力となっている水墨画。
本書は、伊藤昌、久山一枝、根岸嘉一郎という実力派三画家の共著により、
伝統を踏まえつつ現代に生きる水墨画の描き方を詳しく解説した総合的な水墨画指導書です。
墨の磨り方から、調墨、運筆、基礎的な技法、応用技法、作品づくりのコツまでを、
豊富な作例と描法プロセス、基礎知識の解説を交えて丁寧に説明しています。
水墨画初心者はもちろん中・上級者の方も、基本テキストとして、また再確認のための参考書として、ぜひお役立て下さい。
また本書では、本文中の説明をさらに理解しやすくするために、重要なポイント36箇所に動画による解説を入れました。
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目次

〈口絵〉水墨画の魅力

1章 水墨画の基本
水墨画の画材
筆/墨/硯/紙/その他の道具/用具の配置
墨の準備
墨の磨り方(濃墨を作る)/淡墨・中墨を作る/三墨法の調墨/三墨法の応用/片墨法の調墨
運筆の基本
筆の持ち方/直筆・側筆・半側筆/露鋒・蔵鋒/順筆・逆筆
[Lesson]側筆・半側筆の練習
◇紙を選ぶ
点・線・面で描く
点で描く 「苺」「南天」「葡萄」/線で描く/面で描く「ひょうたん」/点・線・面の組み合わせで描く
◇「米点」の応用
鉤勒法と没骨法
四君子に学ぶ
竹を描く/蘭を描く/梅を描く/菊を描く
◇簡単な裏打ち方法

2章 さまざまな技法
墨・水・紙の性質を生かす
筋目描き「玉ねぎ」「えんどう豆」「入道雲」/にじみ「ひよこ」/かすれ「二枚貝」/ぼかし「靄」/
先濃後淡「高原の針葉樹林」/破墨と潑墨「蓮」/垂らし込み「牡丹の葉」
いろいろな画材と技法
彩色を楽しむ「薔薇」「桜桃」/刷毛/刷毛の調墨(三墨法)「雪山」/ニカワ「月夜」/ドーサ/
白抜き「コスモス」「池畔」/揉み紙「深雪」/散筆「松」

3章 水墨画の作品づくり
作品づくりの実際
「凌霄花」を描く/春を待つ雪山を描く/奥入瀬を描く
◇落款について
構図について考える
構図の基本/絵になりやすい構図/構図のアレンジ/水墨画における対比と調和
スケッチから水墨画へ
水墨画における光の表現と遠近法
[Lesson]画面を切り取る練習
水墨画の歴史

主な画材店等/紙と額のサイズ一覧
著者略歴
索引

著者略歴

著:伊藤 昌
1967年、宮城県石巻市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。
東京水墨画会会長、全日本水墨作家連同人、日美展水墨画部委嘱審査員、他。
国内各地、スペイン・マドリッド等で個展開催。
著書に『花鳥画レッスン』(日貿出版社)、『水墨画 青春彷徨』(秀作社)、『筆ペンイラスト練習帖』(ブティック社)がある。
著:久山 一枝
静岡県出身。東京芸術大学工芸科卒業。同大学院彫金科修了。岩上青稜に水墨画を学ぶ。
新水墨画協会主宰、毎年「日本の美しい自然」展を開催、朝日カルチャーセンター朝日JTB・交流文化塾講師、
読売日本テレビ文化センター京葉講師、池袋西武コミュニティ・カレッジ講師、他。
『尾瀬の四季』、『水墨で描く風景画』、『新装版 水墨画練習帖』(基礎篇・応用篇)、『新装版 特殊技法で学ぶ水墨画』、
『久山一枝 墨の旅路 風と樹と光』(以上、日貿出版社)他、著書多数。
著:根岸 嘉一郎
1944年、長野県小布施町生まれ。日本画家・佐藤紫雲に師事。
遊墨会主宰、現代日墨画協会会長、現代水墨画協会同人、北区美術会常任委員、NHK学園講師、他。
著書に『墨の美に学ぶ水墨画』、『根岸嘉一郎 墨の響き』、『水墨画 画材と技法のヒント』(以上、日貿出版社)、
『墨に遊ぶ』(秀作社)がある。

ISBN:9784817021335
出版社:日貿出版社
判型:B5変
ページ数:143ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA