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図書館サポートフォーラムシリーズ

挑戦する公共図書館

デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本

著:長塚 隆

紙版

内容紹介

デジタル環境が急速に変化している時代に、海外の公共図書館がどのように立ち向かっているのかを知り、日本の公共図書館の進むべき道を探る。デジタル技術の発展が図書館活動にもたらす影響など、最新の情報を現地で実際に取材して紹介。加えて国際的な図書館団体の取り組みにも言及。今後の日本の公共図書館のあり方を考えるとともに、現在の図書館業務の参考にもなる。

目次

まえがき
1章 公共図書館はどのように変わってきたか
地域住民の要望の変化/最近の公共図書館が抱える課題/……
【コラム】米国の公共図書館

2章 公共図書館に「メイカースペース」がやってきた
国立図書館の児童向けメイカースペース(リトアニア)/長春市中央図書館での3Dプリンターの導入(中国)/……
【コラム】メイカースペースとは

3章 滞在型の大規模な公共図書館
くつろぎを演出する広州市図書館(中国)/新たな時代に対応するコロンバス市中央図書館のリノベーション(米国)/……
【コラム】中国の公共図書館

4章 環境やユニバーサルデザインに向き合う公共図書館
環境に優しいグリーンライブラリー(シンガポール)/屋上に農園を開設した図書館(韓国)/……

5章 24時間開館する公共図書館
図書館の一部が24時間開館(中国)/駅の地下通路にある西門知恵図書館(台湾)/……
【コラム】台湾の3つの国立図書館

6章 ボランティアに依拠する公共図書館
図書館友の会が運営する書店を持つ公共図書館(米国)/……
【コラム】ミャンマーの国立図書館

7章 新たな提携・連携を進める公共図書館
ケープタウン市郊外の小学校に隣接する公共図書館(南アフリカ)/……
【コラム】北京市で始まった民間委託

8章 児童・青少年の教育と図書館
児童のために歴史的建造物を生かす図書館(リトアニア)/デジタル社会の青少年・児童に対応する図書館(ドイツ)/……

著者略歴

著:長塚 隆
鶴見大学名誉教授。1948年生。微生物学の研究から情報学へ、データベース協会会長などを経て、2004年から新設された鶴見大学文学部ドキュメンテーション学科教授。2015年より2018年3月まで同学科図書館員リカレント教育推進寄附講座教授。現在、情報知識学会会長、国際図書館連盟(IFLA)アジア&オセアニア地区常設委員会インフォメーション・コーディネイター。
【主な著書】『数を表現する技術―伝わるレポート・論文・プレゼンテーション』(監訳、オーム社 2006)、『図書館情報学のフロンティア 10 図書館・博物館・文書館の連携』(共著、勉誠出版 2010)、『情報リテラシー 第3版』(共著、樹村房 2012)、『デジタル環境と図書館の未来―これからの図書館に求められるもの』(共著、日外アソシエーツ 2016)。ほか論文多数。

ISBN:9784816927478
出版社:日外アソシエーツ
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:2750円(本体)
発行年月日:2018年11月
発売日:2018年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GLM