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教科書に書かれなかった戦争  58

ここがロードス島だ、ここで跳べ

憲法・人権・靖国・歴史認識

著:内田 雅敏

紙版

内容紹介

憲法・人権・靖国・歴史認識問題など、現代社会の多岐のわたって書かれている。本書からは、行動する弁護士・内田さんの覚悟と行動が立ち上がってくる。

目次

行動する弁護士・内田雅敏・・・・・・鎌田 慧     
プロローグ 高校ラグビー、ふたつの両校優勝・・・・すがすがしいノーサイドの90回大会と痛恨の68回大会
1章二つの戦後を考える
  ・二つの戦後――ヨーロッパの1員となったドイツとアジアの1員となれない日本
  ・憲法は悲惨さの中から生まれた
  ・政治不在の安全保障
     ……対米追随と「軍事合理性」の行き着く先
  ・前文から「愛」を削除する自民党新憲法草案
  ・イラク戦争とは何だったのか
     ……パウエルは人生の汚点と述懐し、ブレアは退陣表明した。
  ・誤った歴史観は核兵器と同じように危険だ
     ……近隣諸国を敵にする田母神空幕長論文
  ・「歴史は薄められて再来する」  

2章 靖国神社と大東亜聖戦史観
  ・映画「靖国」の上映中止問題と表現の自由
     ……醜悪な日本の姿を見せつけた映像に違和感もあるが
  ・石川護国神社の「大東亜聖戦大碑」に見る時代錯誤
     ……「大東亜聖戦大碑」と靖国神社遊就館の展示を貫く聖戦思想の虚構

3章 わたしたちは言論と表現の自由を手にしているか?
  ・公安警察の暴走と脅かされる言論社会
     ……立川自衛隊宿舎イラク反戦ビラ入れ事件
  ・治安維持法時代を彷彿とさせる公安の暴走
  ・民事裁判が刑事手続を本来の姿に戻す
  ・非暴力直接行動
     ……市民によるナオナチ集会実力粉砕に見るドイツの闘う民主主義
  ・出自を乗り越えることは容易ではない
     ……浅沼稲次郎狂刃に斃れて半世紀、鈴木邦男著『右翼は言論の敵か』を読む
 

4章 裁判員制度はこのままでいいか?
  ・陪審裁判と似て非なる裁判員裁判
     ……裁判員制度によって司法の民主化は実現できるか
  ・特捜検察の暴走を許してきたのは誰か
     ……調書の捏造から証拠物の改ざんまでは一瀉千里

 エピローグ
  ・「樹を植えに行った話」李貞順を読む
     ……或る在日三代の家族史 
  ・若き法曹に語り伝えたい接見交通確立の闘い
     …… 追悼柳沼八郎弁護士

著者略歴

著:内田 雅敏
945年、愛知県生まれ。1968年、早稲田大学法学部卒業。日弁連人権擁護委員会委員、日弁連接見交通権確立実行委員会委員長を経て、現在日弁連憲法委員会委員、関東弁連憲法問題協議会委員長、西松安野友好基金運営委員長。弁護士としての通常業務の他に、中国人強制連行問題などの戦後補償請求裁判に取り組む。東京女子大学非常勤講師。
主な著書:「弁護士_"法の現場"の仕事人たち』『「戦後補償」を考える』(講談社現代新書)『_人権・憲法・戦後補償』『半世紀前からの贈物(れんが書房新社)『戦争が遺したもの」(鈴木茂臣氏との共著 同)『憲法9条の復権』(樹花舎)「敗戦の年に生まれて』(太田出版)『在日からの手紙』(姜尚中氏との共著 同)「憲法9条と専守防衛』(箕輪登氏との共著梨の木舎)『乗っ取り弁護士』(ちくま文庫)『これが犯罪?「ビラ配りで逮捕』を考える』(岩波ブックレツト)『靖国問題Q&川『特攻記念館で涙を流すだけてよいのでしょうか』(スペース伽耶)

ISBN:9784816611032
出版社:梨の木舎
判型:A5
ページ数:262ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2011年04月
発売日:2011年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB