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京大生 小野君の占領期獄中日記

著:小野 信爾

紙版

内容紹介

朝鮮戦争反対のビラをまき占領法規違反に問われた京大生の獄中日記。懲役労働、耳にしたニュース等から占領期の実態が伝わってくる。

目次

序 (西山 伸)
日記のころ (小野 信爾)
閉じられた日記を開いて占領期を読む (西川 祐子)

第Ⅰ部 翻刻編
解  題 (西山 伸)
凡  例
日記「Atarashiki Ayumi no Tameni」〔第1冊〕
   「新らしき歩みのために」〔第2冊〕
雑記部分


第Ⅱ部 解説編
「小野日記」と京都大学―学生運動を中心に (西山 伸)
東アジア現代史のなかの「小野日記」 (宇野田 尚哉)
もうひとつの軍事法廷
―「占領目的に有害な行為」で裁かれた政治犯たち (小野 潤子)

あとがき (小野 和子)

索  引
編者紹介 / 著者紹介
写真撮影(カバーの日記、口絵2・6・8―16) (猪口公一)

著者略歴

著:小野 信爾
1930年大分県竹田市出身
京都大学文学部在学中の1951年2月、朝鮮戦争反対のビラを撒いて逮捕、軍事占領裁判所で重労働3年罰金$1000(再審で2年罰金なしに減刑)の判決を受け、サンフランシスコ講和条約が発効する1952年4月28日まで、1年2ヶ月あまりを獄中で過ごす。復学後は中国近代史研究にすすみ、1960年3月京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、在学中から日中友好協会の一員として学術交流に力をそそぐ。花園大学名誉教授
研究分野:中国近代史・中国革命とくに五四運動
主な著作:『青春群像―辛亥革命から五四運動へ』(汲古書院、2012年)、『五四運動在日本』(汲古書院、2003年)、『人民中国への道』(講談社、1977年)、『人民中国への鼓動』(講談社、1977年)、「中国現代研究における安保体制―巧言令色鮮矣仁」(『新しき歴史学のために』第77号、1962年)

ISBN:9784814001255
出版社:京都大学学術出版会
判型:A5
ページ数:316ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ