西洋古典叢書 2017
モラリア 12
著:プルタルコス
他訳:三浦 要
紙版
内容紹介
いわゆる『倫理論集』の一部をなす本分冊には、月面に人の顔が現れるという事象、冷たさの原理性、水と火の有益性などをめぐり、きわめてさまざま学説が紹介・検討される自然学的著作3篇に加え、動物は理性や徳性を持つのかという問題、人間に対する動物の優位性、肉食の是非などが、いずれも反ストア派的傾向を基調に論じられる動物学的著作3篇を収める。(全14冊)
目次
月面に見える顔について 三浦 要 訳
冷の原理について 三浦 要 訳
水と火ではどちらがより有益か 三浦 要 訳
陸棲動物と水生動物ではどちらがより賢いか 中村 健 訳
もの言えぬ動物が理性を用いることについて 和田利博 訳
肉食について 和田利博 訳
第 一 部
第 二 部
補 註
解 説