「母になること」の社会学
子育てのはじまりはフェミニズムの終わりか
著:村田泰子
内容紹介
母性信仰や三歳児神話――「子育ては母親がするもの」という世間からの圧力を感じながら、保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちの意識はどのように変化していったのか? 母親、保育施設スタッフの両者の聞き取り調査を通して、フェミニズムの視点から捉える。
目次
序 章 「母」というひどくつまらない存在
■第Ⅰ部 フェミニズムの母性研究、再訪
第1章 データにみる、日本社会における「女性の母親業」
第2章 女性の母親業を水路づける二つの社会構造
第3章 フェミニズムによる母性主義イデオロギーの批判的研究
第4章 母親の実践への注目
■第Ⅱ部 託児にふみきる
――認可外保育施設「子ども一時預かり施設 ばぁばサービスピノキオ」の実践から
第5章 調査の概要
第6章 「一時保育」をめぐる困難
第7章 親密圏の残骸を寄せあつめる
第8章 「移行期世代」の子育てから考えるピノキオの実践の近代性
第9章 託児にふみきる
■第Ⅲ部 2000年代以降の変化をめぐって
第10章 「団塊ジュニア世代」と産み育ての個人化
第11章 母親の就労の増加と「専業主婦」をめぐる社会的認識の変化
■第Ⅳ部 乳児をあずける
――認可保育所の「乳児保育」を利用する女性6名の語りから
第12章 調査の概要
第13章 「乳児保育」をめぐる困難
第14章 家族を運営する
第15章 「三歳児神話」を反復する、書き換える
終 章 ふたたび、「母」というひどくつまらない存在、
ならびにフェミニズムの主体としての母親の可能性をめぐって
ISBN:9784812222126
。出版社:昭和堂
。判型:A5
。ページ数:288ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2023年04月
。発売日:2023年04月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。