シベリア森林の民族誌
漁撈牧畜複合論
著:大石侑香
紙版
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内容紹介
西シベリアの森林地帯に暮らす北方民族たちは、漁撈・狩猟採集・トナカイ牧畜を複合的に営み暮らしてきた。彼らは社会主義崩壊、政府の開発・規制に対応しつつ、自立的な生業複合を維持する。漁撈・牧畜の密接な関係に注目しつつ、人と自然の柔軟で多様な関わりあいを描く
目次
第1章 序論〈魚―人―トナカイ〉関係への視点
第2章 西シベリア森林地帯の自然と人
第3章 生業史と漁撈牧畜複合の過程
第4章 居住形態と季節移動の条件
第5章 魚を食べるトナカイ――先導トナカイの養成
第6章 はぐれトナカイをめぐるコンフリクト――放牧テリトリーと社会関係
第7章 魚を食べるヒト――分業と交換
第8章 毛皮になったトナカイたち――装いと動物観
第9章 地下資源開発と水産資源保全における先住民の生態資源利用
第10章 結論 漁撈牧畜複合論