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シリーズ食を学ぶ

食の資料探しガイドブック

著:荒木一視
著:鎌谷かおる
著:木村裕樹

紙版

内容紹介

食に関わる資料を収集・分析する際の手順や方法についての概説書。食に関わる資料のガイドブック。本書を読むことで、資料にアクセスする能力、入手した資料を読み解く能力、その資料を使って研究を組み立てる能力を身につけることを目指す。各項目を4頁単位にして分かりやすく説明する。

目次

序章
この本を使うにあたって
 はじめに
 留意しておいてほしいこと
 本書の構成と使い方

第1章 食を学ぶための資料とは
1 文字資料編
2 非文字資料編
3 歴史資料編

第2章 文字資料のそれぞれと入手方法
1 行政機関ホームページ
2 食料・農業・農村基本法――法律を調べよう
3 農林業センサス――農業について調べるならばまずここ
4 農産物市況情報――農産物の取引を調べるなら
5 貿易統計――農産物食料貿易を調べようと思ったら
6 食品成分表――行政機関の公表する基準となる数値
7 議会議事録――お上の記録を読む
8 新聞――業界新聞にも着目しよう
9 事典・辞書そしてインターネット

第3章 非文字資料のそれぞれと入手方法
1 チラシ広告――スーパーがつくりだす年中行事
2 民俗地図――タコと半夏生
3 ホリ――おいしいタケノコを収穫するには?
4 駅弁掛け紙――旅の味わいを読む
5 郷原漆器――漆食器について調べてみよう
6 資料としての写真――古写真から炊事の場を読み解く
7 民具の実測図――形態や構造、機能を読む
8 映像資料を調べる――静岡県大井川上流でつくられる井川メンパの製作技術
9 縁起物、授与品としての杓子と箸――杓子や箸に付与されたご利益

第4章 歴史資料のそれぞれと入手方法
1 見立番付――昔の食に関するランキングについて調べるには
2 名所図会――全国各地のガイドブック
3 絵葉書――絵や写真から読み取れることを考えてみよう
4 教養本/専門書――江戸時代の専門書から読み取れること
5 新聞――明治時代の新聞には何が書かれているのか
6 浮世絵、錦絵――描かれた「食」を紐解く
7 料理本――レシピの古今東西を知る
8 古文書――御触書から江戸時代の衣食住を知る

第5章 資料をどう読み、使いこなすか
1 FAOSTAT――海外の農業・食料について調べるには
2 有価証券報告書――食品企業を調べようと思ったら1
3 社史――食品企業を調べようと思ったら2
4 タウンページ(電話帳)――身近な文字情報の活用1
5 メニュー、伝票、日記・・・――身近な文字情報の活用2
6 包丁塚――道具への感謝
7 発祥地碑を読む――兵庫県丹波市春日町の大納言小豆発祥地
8 企業博物館で調べる――容器文化ミュージアム
9 日記を読む――明治時代の日記から乳製品と鶏卵の価値を考える
10 物語の中で描かれる「食」――平安時代の食事マナーを探る
11 「米」を作る――「農家耕作之図」を読む
12 「もどき料理」とは何か?――「○○のようで、○○じゃない」料理を深く探る
13 食の広告 引札の世界――引札から何を読み取るのか
14 潮干狩りをする人々――絵図・写真で振り返る

引用・参考ウェブサイト・文献・図録一覧
執筆者紹介

著者略歴

著:荒木一視
立命館大学食マネジメント学部教授
著:鎌谷かおる
立命館大学食マネジメント学部准教授
著:木村裕樹
立命館大学食マネジメント学部准教授

ISBN:9784812221310
出版社:昭和堂
判型:A5
ページ数:212ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC